<原発ゼロの会「発足の集い」府民へのアピール>
今こそ一人ひとりが声をあげましょう!


政府と電力会社は、“原発は絶対に安全”、“原発による事故は絶対に起きない”という「安全神話」を振りまきながら、この半世紀、原発政策は強引に推し進めてきました。
しかし、原発事故は現実に起こりました。そして、原発がいったん過酷事故を起こせば大量の放射能が放出され、放出された放射能は消し去ることができずにどんどん広がって被害を拡大するなど、どんなに酷いことになるか、今回の福島第一原発の事故で私たちは日々経験・見聞しています。また、原発には日々生み出される放射性廃棄物(死の灰)の処理方法が未だに確立されていないという根本的な欠陥があること、国民を騙して原発政策に世論を誘導するために無数の「ヤラセ」があったこと、それらは“原子力ムラ”といわれる政・官・財・学・メディア一体となった原発推進勢力が、利益を共有しながらにすすめてきたものであること、なども明らかとなりました。

府民の皆さん
こんな危険で、ウソとごまかしですすめられてきた原発政策の推進を私たちは許すことが出来ません。
原発事故は人間による最大の「環境破壊」であり、「生活破壊」です。
大阪、関西にとっても原発問題は、直ぐ近くの福井・若狭湾に14基もの原発があり、いったん事故が起これば直ちに近畿の水がめ・琵琶湖の水が汚染され、琵琶湖の水を水道水としている利用している近畿1400万人の飲み水がなくなるという、まさに身近で深刻な問題です。
私たちには大事な家族や子ども、友人・知人がいます。自分を守るために、家族を守るために、子どもたちを守るために、そして、あなたにつながる全ての人を守るために、今こそ私たち府民一人ひとりが声をあげるべき時ではないでしょうか。
*地震国日本に原発は余りにも危険です。原発をなくし、ゼロにしましょう!
*日本の電力・エネルギー政策を自然エネルギーの推進に大きく転換しましょう!
私たちは、この二つの要求を一致点に新しい府民運動を呼びかけます。原発推進政策を止めて、自然エネルギーに転換する動きは、ドイツ、スイス、イタリアなど既に世界的にも広がっています。脱原発は“やれるか”“やれないか”の問題ではなく、“やる”という政治決断の問題です。

府民の皆さん
今、「原発を無くしたら縄文時代の社会に戻ってしまう」とか、「自然エネルギーなんて微々たるもの。やっぱり原発が必要」とか、「日本経済を守るために原発の早期再開を」という脅しのような意見があります。しかし、私たちは原発ゼロを目指して計画的に廃止します。今まで電力会社は原発で増産した電力で売上を伸ばすため、便利さを売りにして「オール電化」を奨め、電力の過剰な使用を国民に押し付けてきました。このような電気の無駄遣いをやめ、太陽光や風力、水力、地熱、バイオなどあらゆる資源を活用して自然エネルギーを推進するなら、わが国の電力需要をまかなうに十分な発電量は確実に確保できます。並行して省エネ・低エネルギー社会を追求していくならもっと可能です。それは地球温暖化の防止にもつながる社会であり、それこそ現在と未来の子どもたちに渡すべき社会ではないでしょうか。
今こそ府民の一人ひとりが原発問題に正面から立ち向かい、“原発をなくせ”“自然エネルギーの推進を”の声を、職場、地域、学園、家庭、あらゆるところからあげていくことを心から呼びかけます。

2011年10月15日

原発をなくし、自然エネルギーの推進をすすめる
大阪連絡会(略称:原発ゼロの会・大阪)発足の集い