2011年 3月3日

大阪府知事 橋下 徹様

公害のない第二京阪道路をもとめる寝屋川市民の会
代表 長 野  晃
住所 寝屋川市太秦中町29−23
電話  072−824−5963

第二京阪道路沿道に大気環境監視局を設置すること、
ならびに大阪府民の健康を守る施策の充実などをもとめる要望書

「寝屋川市の小中学生のぜん息は、この10年で約2倍に」(毎日新聞)と報道されたように、寝屋川市はすでに公害地域と言っても過言でありません。とりわけ第二京阪道路と交差する外環状線、京都側トンネル坑口部などは自動車排気ガスによる厳しい大気汚染が予測されます。また、リサイクル・アンド・イコール社、北河内四市リサイクル施設組合の2つの廃プラスチック処理施設からの有害化学物質はすでに近隣地域の大気汚染と健康被害を引き起こしています。廃プラ施設に隣接する第二京阪道路・自動車排気ガスとの複合汚染が大変心配されます。

一方、環境省は2010年9月にPM2.5の環境基準を決定しましたが、環境省が2006(H18)年度に行った、寝屋川市役所局におけるPM2.5の年平均濃度は24μg/㎥(年間測定20日間平均値)であり、基準値の15μg/㎥を大きく超えており、第二京阪道路の供用開始による沿道を中心とした地域における一層の大気汚染が大変心配されます。

以上の状況に鑑み、当該地域が環境監視行政の空白地域とならないよう、大気汚染防止法に基づく大気汚染常時監視局を設置することなど要望します。さらに、大阪府の環境を保全し府民の健康を守るため、大阪府の環境行政の充実など以下の項目を要望します。

(要望事項)

1、第二京阪道路沿道において自動車排気ガスによる大気汚染が最も厳しいと予測される箇所に大気汚染防止法に基づく常時監視局を設置し、かつ二つの廃プラスチック処理施設周辺における有害化学物質の測定を実施し、情報公開を行うこと。
現在、設置されている沿道の測定局2局について、寝屋川市はPM2.5の測定は「環境予測方法が決まっていないので測定しない」としています。環境基準があるものを敢えて測定しないことは納得できません。大阪府として、PM2.5の測定を実施するよう寝屋川市に指導を行ってください。

2、環境施策である大気汚染常時監視業務・水質環境調査分析業務など公害・環境行政にとって必要となる環境モニタリング関係予算を削減することなく、さらなる充実を行うこと。

3、環境行政の後退につながる大阪府環境農林水産総合研究所の独立行政法人化の計画を中止し、府民のいのちを守る施策を充実させること。

4、寝屋川市域の二つの廃プラ施設からの住民の健康被害の実態に目をそむけた「大阪府新環境総合計画」を見直し、府民の健康を守る「計画」策定を行うこと。 

以上の要望について、回答いただくようお願いいたします。

以上