2013-6-20 (36-9)事務局ニュース

大阪公害患者の会連合会 - 2013-6-20 (36-9)事務局ニュース

2013-6-20 (36-9)事務局ニュース

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患者会ニュース
 2013/6/21 16:38

第38回 被害者総行動デー

石原大臣、田中副大臣と交渉

 「なくせ公害、守ろう地球環境」を合言葉に全国の公害被害者が共同して取り組む公害被害者総行動デーが6月6、7日の両日開かれ、環境大臣交渉をはじめ関係各省、経団連など経済団体、東京電力などの企業と交渉。公害をなくし被害者の救済を求めて行動しました。

 6日午前11時から開かれた環境大臣交渉には石原伸晃大臣、田中和副大臣がそろって出席。環境行政のあり方や公害健康被害補償法の財源確保、PM2.5対策などについて副大臣が答弁した後、水俣病患者、福島原発事故の被害者らが被害の状況を切々と訴えました。被害者を代表して森脇君雄代表委員が環境大臣に感想を求めましたが、大臣は「個別の問題には答えられない」と突っぱね、周囲を驚かせました。
日比谷公会堂で開かれた総決起集会には1200人が詰めかけました。被害の現状を軸に構成した舞台に目頭を押さえる参加者も多く、連帯と共同の呼びかけに拍手でこたえました。

 2日目は早朝ビラ配布でスタート。経団連や自工会などの経済団体、経産省や国交省などの各省と交渉しました。大阪代表団54人(西淀13)は全員無事に役目をはたして帰阪しました。

 

感想文 ぜん息患者の救済を求める会
事務局長 川勝恭子

 今年は天候に恵まれた2日間でした。今回私はぜん息患者の救済を求める会の代表として参加しました。私の交渉先は水・大気環境局で未認定患者の立場から「寒い時期は発作が続き、少し良くなるとまた発作の繰り返しで病院通いに明け暮れました。そのたびに医療費がかかるので年金暮らしには大きな負担になります。ぜひ新たな患者にも救済制度をつくってください」と訴えました。発言できて有意義な行動の一部だったと思います。

 夜の日比谷公会堂には115団体1200人が集い感動の集会でした。今年特に取り上げられたのは、東電の原発問題です。電気事業連合会では名古屋の濱さんの「現地に行くこともしないで被害者の苦しみがわかりますか?」と怒りを爆発させたのが心に残りました。所詮役人は大企業のロボットだと深く感じました。同時に、自動車重量税について環境省は患者と一緒に頑張ると約束してくれましたが、自動車工業会など企業の圧力に負けないでほしいと思いました。私たちにとって自動車重量税を廃止させない闘いはこれからが正念場です。皆さんと一緒に頑張ろうと決意して帰りました。

 

国交省交渉に参加して:城東つるみ患者会

 二日目、私たちは国土交通省の交渉に参加しました。全国から30名(大阪6名)で国土交通省から10名若手職員が参加しました。新たに川崎などで道路を造っている問題。子どものぜん息が増えているのは、クルマの排ガスで呼吸が悪化しているからと被害の訴えがありました。大阪の西淀川・岡崎さんは、歌島交差点の歩道橋を元に戻すよう要望しました。また、あおぞら財団の藤江さんも自動車排ガスの規制や道路連絡会が環境改善を進める立場で誠意ある回答をするよう求めました。名古屋の田中さんは、微粒子物質PM2.5の測定局の設置を早くするよう対策の強化を要求しました。

 

患者運動の「ねうち」を伝える『西淀川公害の40年』出版記念のつどい

 『西淀川公害の40年』(有斐閣)の出版を記念するつどいが5月19日、西淀川と大阪連合会から患者・家族ら38人が参加しました。つどいでは、同書の執筆者5人が内調を解説。患者たちの40年を超えるたたかいが生み出した成果を検証し、未来へ伝えるべき課題を丁寧に語りかけました。

5氏のテーマは次の通り

▽除本理史氏(大阪市立大学) 編者・第1章 公害反対運動から「環境再 生のまちづくり」へ――大阪・西淀川からうまれた現代都市政策の理念

▽尾崎寛直氏(東京経済大学)第2章 地域医療から据える西淀川公害――「医療の社会化」運動から公害問題へ

▽林美帆氏(あおぞら財団)第3章 西淀川の公害教育――都市型複合大気汚染と公害認識

▽松岡弘之氏(大阪市史料調査会)第4章 臨海部開発と地域社会――フェニックス事業をめぐって

▽入江智恵子氏(大阪市立大学) 第5章 大気汚染公害反対運動と消費者運動の合流――「環境再生のまちづくり」を支える運動ネットワーク の形成

 あおぞら会館5階の西淀川・公害と環境資料館と資料庫の見学もしました。資料館の棚に並べられている、患者の証言ビデオには見覚えのある顔がズラリ。一同「懐かしいなぁ」後半は、軽食を囲んで楽しく懇親会となりました。

 

参議院選挙 7月21日は投票日です 必ず投票に行きましょう!!

自動車重量税の廃止に反対し、公害患者の医療と暮らしを守る政治の実現をめざしましょう

 

PM2.5で学習会

 話題のPM2.5と中国について学ぼうと大阪から公害をなくす会などが呼びかけた「正しく知ろう!PM2.5と中国事情」が5月26日、大阪民医連会議室で開かれました。「中国の大気汚染」について講演したのは山本恒人・日中友好協会副理事長。経済成長の陰で深刻化する大気汚染公害を説明した後問題解決の課題として、?産業優先から市民生活優先に?公務員の職務に対する意識改善?言論の自由拡大がはかられるべきだとのべました。

 PM2.5については、長年、国立環境研究所で研究を続けてきた嵯峨井勝氏が講演。ディーゼル車が主な発生源となっている微粒子・DEPが健康に与える影響を詳しく説明しました。また、これらの物質がぜん息発症の原因であり、国の調査でも明らかになっているのに有効な対策をとらない国の姿勢を厳しく批判しました。この日の学習会には、患者会から10人が参加しました。

 

各会だより 3人の仲間が増えたよ 〈東大阪〉

 総行動に向けて5月9日大阪市交渉が行われ、東大阪からも初めて3名の方が参加されました。
参加者の一人水本俊子さんは、東大阪で患者会の会計を担当、常に会に入っていない周りの人たちに入会を勧めています。大阪市交渉で仲間が頑張っているのを見て、東大阪でももっと仲間を増やし「補償法」を守る力にしたいと早速患者さんに声をかけ3名が入会されました。
東大阪は毎月第一土曜日に懇談会を行っています。毎回8人から9人の会員が参加して仲間を増やそうと話しあっています。
 

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