継続的なNO2測定を地域のまちづくりに活かす取り組み

2009.1.31公害環境デー
道路公害に反対し、東住吉区の環境を守り街づくりを考える連絡会

1.NO2測定を始めた経過

 1994年12月会結成後、1996年6月に高速道路大阪泉北線計画との関係で、区内の大気汚染の現状を掌握することを目的に、東住吉区単独でメッシュ測定(250カ所)を実施。以降現在まで、毎年6月と12月に測定を実施。
なお2004年2月に高速道路大阪泉北線計画は、いったん都市計画決定された事業では全国初となる廃止決定がされております。

高速道路大阪泉北線計画とは、JR阪和線に沿って阿倍野区美章園3丁目〜住吉区山之内町1丁目までの4.9kmの計画。JR阪和線を高架化して2階に、その上の3階部分に高速道路を建設するというもの。幅26m、高さ20〜25m、1日走行予測車両13.8万台、6車線という内容で1981年に都市計画決定されたもの。

2.測定実施状況と結果報告

 公害環境測定研究会の指導もいただきながら、区内幹線道路の交差点(7ケ所)と住宅地と1番空気がきれいと思える長居公園内との対比を意識しながら実施。

1998年12月からは、JR百済貨物駅問題に関連して駅構内や周辺や今後の道路予定地で実施。阪和線ぎわのマンション各階での測定も2000年5月から実施し、今では希望者の自宅なども含めて134カ所で実施しています。

 ここ5年間10回の測定値で、交差点平均を100とすると、長居公園内は交差点平均の55%住宅地は72%という状況で、同じような傾向が毎年続いています。

 昨年12月4〜5日の測定では、3年振りに全交差点で50ppbを越え、交差点平均58ppb、長居公園内でも37ppbと高い測定値。

 カプセル代(300円)は、各個人からも民主団体や労組からも担当交差点などのカプセル数分を負担していただいています。
また2001年6月からは、ペットボトルを活用してのSPM(浮遊粒子状物質)測定(同時レーザー粉塵計でも測定)も、杭全町交差点(NO2測定と同場所)などで毎回同時に実施。いつも下校の小学生が「何してんのん」と興味をもって近寄ってきます。

 測定結果はすぐ集約して、ニュース「なのはな」で一覧表(交差点分布図・年度別対比)を添付し、個人配布(手配り)で約600部と各団体活用で900部。

3.私たちのまちづくり運動課題

? 天王寺大和川線計画

 大阪泉北線計画が廃止となった跡地を、植栽とベンチ、一般道、自転車などを複合させ、憩いの場や防災空間を兼ねた「緑地街路」とする都市計画道路「天王寺大和川線」として2004年3月に都市計画決定。
私たちは、『大阪市の阪神高速「大阪泉北線」廃止決定を歓迎する』とコメントを出し、長居公園を真ん中に、北は天王寺、南は大和川へ、虫・鳥なども通う「緑の回廊」「風の道」の実現へと運動方向を確認しました。

2006年12月に発行された「風かおる”みち”」(大阪市)では、

  『こもれびの中 駅まで歩いてみる
    豊かなみどりが街の熱気を鎮め 心地よい風が頬なでる
      ゆったりとした歩道 ジョギングを楽しむ人々
        歩道とひとつながりになった公園まで かけっこして行く子ども達
          時折 行き交う車も こころなしか くつろいで走っているように見える』

と表現しており、私たちが主張してきた言葉が散りばめられています。

 一方で整備方針の中で、車道を北行き南行きそれぞれ1車線確保(一方通行4m、対面通行7m)を基本とするとしており、「家の前が道路だが、裏にも道ができるなんて無茶や」「今まで車道なんかなかったのにそこに通すなんてなあ」などの意見もあり問題点があります。

 大阪市は、この整備計画の具体化を「住民参加」で決めると、連合町会や商工会と地域の運動団体などから参加募集し、この1月から2年がかりの会議が始まります。もちろん私たちも参加することにしました。長年の測定結果を活かしながら、「緑の回廊」「風の道」の実現へと頑張りたいと思っています。

?JR百済貨物駅と周辺地域のまちづくり

 梅田貨物駅の機能移転の受け入れ先とされている百済駅(1/2は吹田へ)が、外見からは分かりにくいのですが、500mのホームづくりなど改装工事が着々と進められています。
移転に伴いコンテナー車の増加などでの環境悪化対策は当然ながら、駅近くの杭全町交差点の歩道橋(五角形)架け替え問題や、同地域での寂れている町並み、JR東部市場前駅のバリアフリー化問題など、地域の皆さんとともにじっくりと「環境・まちづくり」に取り組む課題と実感しています。

 当面、2004年6月から地域の方々と一緒に測定してきた結果などを活用して、環境の実情を地域に知らせていく活動と、あおぞらプロジェクトの「健康被害調査」を活用したいなあと思っています。(文責・中森)

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