#143 原発日誌・大阪 3/21〜4/20
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原発問題住民運動大阪連絡会 - #143 原発日誌・大阪 3/21〜4/20

#143 原発日誌・大阪 3/21〜4/20

カテゴリ : 
げんぱつ
 2009/4/25 11:10

23日
東北電力は調整運転中の女川原発1号機で、制御棒89本のうち1本が、突然挿入されるトラブルがあったと発表した。

23日
中越沖地震後、柏崎刈羽原発で火災が8件相次いだ問題で、柏崎市消防本部は原発構内に立ち入り検査を行い、危険物の保管状況などを確認した。

24日
政府の原子力委員会は2008年版原子力白書を閣議に報告した。
 
24日
原子力安全・保安院は、能登半島地震の震源域で、北陸電力が原発に最も影響を与える活断層とする「笹波沖断層帯」の南西で、12万〜13万年前以降に活動したらしい地形のたわみを確認したことを明らかにした。断層帯の長さ評価が2キロ程度延びる。

26日
東電は定期検査中の福島第一原発3号機の制御棒が、規定の位置を越えて挿入されたと発表した。

26日
日本原燃は、使用済み核燃料再処理工場の溶融炉でトラブルが相次いでいるのを受け、5月に予定していたガラス固化体の製造試験再開は困難になったと明らかにした。今秋予定の本格操業が遅れるのは必至となった。試運転の延期は事業指定後、14回目。

27日
柏崎刈羽原発で8件の火災が相次ぎ、防火体制の改善を命じていた問題で、柏崎市消防本部は東電から提出された改善計画書を「妥当」と評価し、命令解除を通知した。

27日
臨界事故隠しの発覚以来、停止していた北陸電力志賀原発1号機は、2年ぶりに運転を再開することになった。

31日
政府の原子力安全委員会は「07・08年版原子力安全白書」をまとめ、31日の閣議に報告した。昨年は発行できず、白書が始まった81年以来初めて2年分合本で刊行した。

31日
志賀原発2号機の運転差し止め訴訟で、逆転敗訴した原告の住民らは、差し止めを認めた1審判決を取り消した18日の名古屋高裁金沢支部の判決を不服とし上告した。

31日
東電は東通村の東通原発1号機の着工時期を今年11月から来年12月に、運転開始時期を15年12月から17年3月にそれぞれ延期することを明らかにした。2号機も19年度以降の運転開始に繰り延べられた。

4月

2日
原子力安全・保安院が今年2月、越前海岸沿いを走る断層3組を「同時に動く」としてそれぞれ1本につなげるよう指示。甲楽城断層から南へ連なる柳ケ瀬断層、鍛冶屋断層についても「念のため、甲楽城断層との連動性を考慮すべき」と指摘した。事業者はこれに伴い「想定する地震規模が大きくなった」として、高浜原発以外の10基の基準地震動を16〜26%引き上げた。

2日
日本原燃の使用済み核燃料再処理工場で高レベル放射性廃液が漏れた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は、漏れを検知したのにすぐ対処しないなど作業上の規定違反5件が判明したとして、同社に改善を指示した。一度に5件もの改善指示は異例。

2日
東電は、柏崎刈羽原発7号機について、建物の耐震性評価の一部を誤り、本来より安全性を低く見積もっていたと発表した。国の安全判定が覆ることはない見通しだが、誤りを見抜けず「合格」とした審査の信頼性が問われそうだ。

2日
柏崎刈羽原発で火災が相次いだ問題で、泉田知事は、柏崎市消防本部が東電への指導内容をまとめた報告書を了承する意向を示した。泉田知事は今後、再開を了承した県技術委員会の最終報告を踏まえた上で、再開の議論に入る考えを示唆した。

3日
関電は美浜原発2号機の定期検査を始める。定検間隔の延長などを盛り込んだ新検査制度(1月施行)の適用を全国の原発で初めて受けるが、前回定検からの間隔は現行通り13カ月に据え置いた。関電は「必ずしも1サイクル(13カ月)回した後でなければ延長できない、ということはない。原発によっては、初の定検で延長することもありうる」と述べている。

3日
東北電力女川原発1号機で今年2〜3月、原子炉の核分裂反応をコントロールする制御棒の誤作動などのトラブルが3件相次いだことから、経済産業省原子力安全・保安院は同社に改善を指示した。  *

6日
東電は定期検査中の福島第1原発3号機で、操作していない制御棒1本が動きだし、定位置より深く挿入されたと発表した。3月にも同じ制御棒が同様のトラブルを起こし、再発防止策を取ったばかりだった。

7日
運転を停止している柏崎刈羽原発の安全性などを検討してきた県の「原発の安全管理に関する技術委員会」は、点検・復旧作業を終えた7号機の耐震安全性は問題ないとの見解をまとめ、代谷誠治座長(京都大原子炉実験所教授)が泉田知事に報告した。これを受け泉田知事は「運転再開の前提となる耐震安全性はおおむね確保されている」と述べ、7号機の起動試験を事実上容認する姿勢を示した。 **

8日
中国電力山口県上関町で進めている原子力発電所計画で、陸地部分の敷地造成工事に着手し、排水路の掘削工事を始めた。改良沸騰水型炉2基(各137.3万kw)を建設する。10年度着工、15年度の運転開始を目指している。

10日
柏崎刈羽原発7号機の運転再開を巡り、泉田知事は柏崎市長、刈羽村長との3者会談に臨んだ。市村長が早期の運転再開を容認する考えなのに対し、泉田知事は「結論を出す前に県議会に諮りたい」と語り、21日にも開かれる県議会の全員協議会で地元の意向などを説明する方針。県議会も再開を容認する見通しだ。

10日
中部電力は浜岡原発6号機と使用済み燃料乾式貯蔵施設の建設に向けた地質調査を13日から始めると発表した。

10日
共和党の大統領候補だったマケイン上院議員ら米議員団が、東海村にある日本原子力研究開発機構・核燃料サイクル工学研究所を訪れ、敷地内にある使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出す再処理工場などを視察。今回の視察は、原子力の技術開発の重要性を国内外にアピールする狙いがあるとみられる。

10日
「もんじゅ」の運転再開時期の提示を、目標としていた今月上旬から見送ったことについて、日本原子力研究開発機構は「工程の検討状況を早々に県と敦賀市に示したい」と述べ、提示がさらに遅れる可能性を示唆した。一方、西川知事は定例会見で、「しっかり対応してほしいというのが我々の意見だ」と苦言を呈した。

11日
北陸電力は志賀原子力発電所1号機の発電を再開したと発表した。2007年3月の臨界事故隠し発覚を受けて、約2年間、停止状態が続いていた。

11日
午後10時25分ごろ、柏崎刈羽原発敷地内の予備品倉庫で火災、約2時間後に鎮火を確認した。東電は防火体制に万全を図るとしていただけに再開論議に影響が出るのは必至とみられる。

12日
柏崎刈羽原子力発電所の予備品倉庫で11日深夜に起きた空調機のぼやを受け、柏崎市消防本部は、消防法に基づき、東電に対し、出火原因の究明と、類似機器の総点検をして再発防止を図るよう指示した。

13日
日立製作所と日立GEニュークリア・エナジー(日立GE)が製造した原発2基のデータ改ざん発覚で原子力安全・保安院は、両社の社長を呼び、原因と改善策を速やかに報告するよう指示した。改ざんがあったのは中部電力浜岡原発5号機と中国電力島根原発3号機に取り付けられた「湿分分離加熱器」の配管溶接部の検査記録。

13日
志賀原発2号機で、原子炉から通常値の約300倍の濃度の放射性ガスが出たと北陸電力が発表した。なぜ原子炉から高い濃度の放射性ガスが出たのか、出力を落として詳しい原因を調べている。

15日
柏崎刈羽原発の倉庫で11日起きた火災は、倉庫内の空調機モーターと送風機を結ぶベルトが切れ、電熱線に触れて過熱し出火したとの推定原因。東電は、構内にある215の建物すべてで火災の恐れがある機器を17日までに調べる総点検計画書を柏崎市消防本部に提出。

17日
平成20年度に全国の原子力発電関連の施設で発生したトラブルは計29件で、前年度比で4件増えた。原子力安全・保安院によると、原子炉制御棒の誤挿入が報告義務対象となったことなどが影響した。

17日
柏崎刈羽原発で地震後9件目の火災が起きた問題で、東電は武黒一郎副社長をはじめとする役員・原発管理職の処分を発表した。

20日
志賀原発2号機の気体廃棄物処理系で放射性物質が検出された問題で北陸電力は、放射性物質が漏れ出した範囲についてほぼ特定したと発表した。漏れ出した可能性がある集合体を4体に絞り込み、付近の制御棒を挿入することで熱出力を抑制する措置を取った。

 

げんぱつ (大阪・原発住民運動情報付録)

【 2009年4月25日 No.143 】
原発問題救民運動大阪連絡会

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