2011-2-20 (34-5)事務局ニュース 第39回公害・環境デー「〜次世代へつなごう」と初の交流会も
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大阪公害患者の会連合会 - 2011-2-20 (34-5)事務局ニュース 第39回公害・環境デー「〜次世代へつなごう」と初の交流会も

2011-2-20 (34-5)事務局ニュース 第39回公害・環境デー「〜次世代へつなごう」と初の交流会も

カテゴリ : 
患者会ニュース
 2011/2/25 11:16

第39回公害・環境デー
「〜次世代へつなごう」と初の交流会も


安全・人間優先のまちへ転換〜
いそごう!公害被害者の救済・とめよう!地球の温暖化・まもろう!生物の多様性

〜をメーンスローガンに1月29日、第39回環境・公害デー府民集会がエルおおさかで開かれ、48団体152人が参加しました。

 集会の基調報告では、大阪における3つの公害(泉南地域のアスベスト災害、寝屋川廃プラスティック工場による健康被害、大気汚染によるぜん息患者)をなくすことと被害者の救済を「地球温暖化防止の取り組みと重ねて、子どもや孫たちに安全・安心して暮らせる環境を手渡すたたかいと位置づけて取り組み」を進めることが「次の40年を見据えた未来を引き寄せる崇高な活動」だと指摘しました。また、市民ベースでの地球温暖化防止の取り組み、里山や水辺など、生物の多様性を守るため、身近なところから考え、行動を起こしていこう、と訴えました。

署名三万達成!!
 
大阪公害患者の会連合会はこの日、「せめて医療費だけでも無料に」と医療費助成制度を求めて活動している未救済の患者とともに舞台に立ち、現在、大阪府に医療費助成を求めて取り組んでいる条例制定請願署名で、3万人の目標を達成したことを報告しました。


 

「次の世代に公害・環境問題をどう伝えるか」

 この日午前、公害・環境デーの活動をどう未来に継承し活動を発展させるかを考え、若い世代自身が参加する活動につなげようと、交流会が開かれました。

 会議では、高校生や大学生を対象に取り組んでいる「公害地域のいまを伝えるスタディツアー」(あおぞら財団)や「環境教育教材による高校における川の水質調査」(港高校)、「地域との連携による環境まちづくり教育」(大阪経済大学)などの実践報告に耳を傾けました。

 

ぜん息患者の救済条例を〜大阪府に署名提出

「せめて医療費だけでも無料にしてください」〜 大阪府域で、全年齢を対象にぜん息被害者を救済する制度の創設を求めているあおぞらプロジェクト大阪の代表は2月21日、大阪府に22675人の要請署名を提出、昨年9月提出分と合わせて、39081人になりました。またこの日、府議会各会派への陳情・要請をしました。お昼休みの府庁包囲行動への参加、署名提出後の記者会見など終日行動しました。

 「あおぞらプロジェクト大阪の代表は2月17日、大阪市議会の荒木幹男議長に大阪府域で、全年齢を対象にぜん息被害者を救済する制度の創設を求めて要望・陳情しました。荒木議長は懇談のなかで「ぜん息にかかった若者から、高い医療費が何とかならないかと相談を受けた」ことを紹介。関心を持っているので協力したいとのべました。このあと、日本共産党と維新の会に陳情しました。

 

第36回公害被害者総行動デー 日程決まる!!

★6月1日(水)〜2日(木)
★場所 日比谷公会堂

 

公害デー感想文

<公害環境問題を若い世代に!> 大正患者会 (北村梅子)

 午前中の交流会で公害環境問題を若い世代へどう伝えるかについての問題提起はとても重要な課題だと思いました。日ごろ青年層との関わりを持っておられる学校の先生方から多方面にわたっての話が聞けてよかったです。教室の中での学習は頭の中を通過し、知識として残るだけです。大事なのは実習での体験学習をしながら地域とのつながりや助け合いなど連帯感を持った輪の中での行動で実感する大切なものがあるのではないかと、今の今さえ良ければと将来への希望を持たない、いや持てない孤独な青年が多く、一つひとつの出来事に、「なぜ、どうして」がなく、何事にも無関心、このままいけばえらいことになる。今からでも遅くない、あおぞら財団のとりくみを聞くにつけ、数おおくの事を学びました。


<まず署名目標の達成を> 平野患者会 (森吉一彦)
 
 第39回公害環境デーに参加し、内容的には新たな広がりを実感しました。しかし、私達が真剣に取り組んでいる“新たな大気汚染公害被害者の救済”を、実現するための署名が、私達以外で進んでいるように思われませんでした。新たな被害者の要求である「せめて医療費だけでも」が実現すれば、私達への圧力も弱まるように思います。今こそ署名目標達成へ力を尽くしましょう。

 

どうか力をかしてください!
民医連集会でぜん息被害者救済を訴え

 「せめて医療費だけでも無料になりますように、みなさんの力を貸してください」会場を埋めた約1000人の医療関係者を前に、患者たちが切々と訴えました。2月11日、グランキューブ大阪(国際会議場)で開かれた大阪民医連2010年度学術運動交流集会で、平野公害患者と家族の会の未救済患者・小原節子さんと認定患者の森田藤枝さんが大阪府に「ぜん息被害者救済条例の制定を求める署名」運動への参加と協力をよびかけ、会場で500人の署名が集まりました。

 壇上に立った小原さんは「一時のようにひどくはないが、今でも薬が手放せない年金暮らしで医療費の負担が重い」と未救済患者の置かれている現状を語りかけました。森田さんは「ぜんそくは、健康も家族もバラバラにした。ぜんそくとうまくつきあいながら頑張っている。23年前に公害病の認定がされなくなって、私と同じ病気になって、つらい思いをしている人がたくさんいる。いてもたってもいられなくて、新しい救済制度を作る署名運動に取り組んでいる。良い薬を早く、苦しんでいる患者さんに届けることが出来れば、私が味わったような辛さを経験する人を減らすことが出来る」と医療費無料化の実現を呼びかけました。

 

患者会も要求してきた
脱硝装置取り付け実現!

 2月11日平松市長は此花区のクレオ大阪西で開いたタウンミーティングで「高速道路淀川左岸線第1期(此花区島屋から海老江で神戸線につなぐ)について「脱硝装置を設置すると」回答しました。

 これ以上の「公害持込みは許さないと」此花区では、1985年から日本共産党と住民の皆さんで粘り強い運動が続けられてきました。運動の中で「前面ふたかけ」が実現。その後、排気ガスに含まれるNO2や浮遊粒子状物質(SPM)の90%を取り除くことができる脱硝装置の取り付けを要求してきました。

 昨年来「脱硝装置」の取り付けの約束が反故にされかねない状況が生まれ、此花患者会、左岸線二期事業が進められている福島区から強い要望が出されました。大阪連合会として、大阪市交渉で(3回)また第35回全国公害総行動では直接国交省と交渉しました。
第1期での「脱硝装置」の実現は第2期・3期にも大きな影響を与えます。此花区の皆さんを中心にした住民運動の勝利です。

大阪公害患者の会連合会 事務局ニュース 2011.2.20 (34-5)

 

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