#32-10 事務局ニュース
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大阪公害患者の会連合会 - #32-10 事務局ニュース

#32-10 事務局ニュース

カテゴリ : 
患者会ニュース
 2009/6/20 12:50
大阪公害患者の会連合会 事務局ニュース 2009.6.20 (32-10)

第34回 総行動デー 運動の歴史と前進を確認


 

6月1・2日第34回公害被害者総行動デーが東京で行われました。

大気汚染・水俣病・イクイイタイ病薬害・基地公害・道路公害反対運動の仲間や被害者など全国各地から集まり環境大臣交渉や各省庁・財界との交渉を行いました。

夜の日比谷公会堂での集会には115団体1100名が参加しました。

今回の集会にはアスベスト訴訟の被害者、地球温暖化に取り組む新しい仲間が参加しました。
地球温暖化問題について早川弁護士が報告、その後「闘いの交流」が行われました。どの報告からも被害者運動が行政をかえ、国・企業を動かしていることを実感することができました。

今回は緊急を要する課題として有明海の開門を迫る支援行動が農水省前で、水俣病の解決のためにチッソ本社前、昭和電工本社前で抗議要請行動が行われました。
大阪代表団59名は全国の仲間とともに奮闘しました。

 

新たな公害被害者救済制度の確立をめざして 学習会


 

※日時=6月30日(火)午後6時30分
※会場=大阪民医追会議室
※テーマ 「新たな大気汚染被害者救済制度づくりについて」
※講師=吉村良一さん(立命館大学教授)
   主催:あおぞらプロジェクト大阪

 

<第34回>公害被害者総行動デーに参加して
感想文? 小松みどり(福島医療生協)


 


全国公害総行動に大阪から59名、福島からは7名参加しました。私は約6年ぶりに参加させていただきました。

新大阪で意思統一して新幹線に乗り、日比谷公園に着いたときには集会も終盤で、間もなくシュプレヒコールの声高々にデモ行進に出発しました。省庁周辺のデモ行進が終わると早速班分けに基づいて各省庁交渉に向かいました。今年は特に事前登録してないと中に入れないなど厳戒態勢の中、私は環境省政策局長交渉に参加させていただきましたが、事前交渉で患者会幹部の方々がかなり論議しておられましたので、局長他紳士的な対応をしていただけたと感じました。

ただ、後半今年初めての泉南アスベスト被害に開する対応はハッキリした回答を得るには至らず、現実の厳しさを感じました。その後代々木公会堂に移動して決起集会です、L000名を超える患者さんや支援の方々が参加、今年初めて基調報告にかえて山(高尾山)、・海(有明海)・空(大気)高尾山に公害道路はいらない・諌早湾の開門・未救済のぜん息患者助成、さらにアスベスト被害者、原爆被害者等、各代表の訴えと今年の中心でもある水俣病や高尾山問題を構成劇風に演出されていて、全国津々浦々で頑張る被害者のようすが手に取るように解りました。

患者、被害者は泣き寝入りしてはいけない、34年間築き上げた全国公害総行動をしっかり受け止めて、日々地域で頑張らねばと思いました。
今回は貴重な体験をさせていただきまして有り難うございました。

 

<第34回>公害被害者総行動デーに参加して
感想文? 沖田千恵子(平野)


 

大阪からは59人でした。霞門からデモ行進のあと小公園にて集合、各省庁へ。
一日目は環境保健部長交渉に参加しました。夫婦ともぜん息から肺気腫に成り御主人は亡くなられ、2 ・ 3日前は苦しくて、苦しくて自殺しようと思ったこと、また認定患者も未認定の人も同じ苦しみに変わりなく、平等にしてほしいとの意見も。

保健部長の「大気汚染でぜん息を発症するとは限らない」と発言したことに患者から反発の意見があり保健部長は「主たるものではない」と付け加えました。環境問題や国民の健康を守るのが、あなた達の役目じゃないのか!との問いにうなずいておられたが、はたして?

夜は日比谷公会堂で総決起集会
オープニングの歌♪ かなえてください、小さな願い青空が

見たい、生きているうちに、かなえてください、小さな願い青空が見たいのです。本当の青空が見たいのです・・・♪患者会の足立ピースフラワー合唱団の歌声はしみじみと静かに語りかける様に、皆の気持ちを代弁しているように聞こえました。

北は新潟の水俣病から、南の嘉手納基地爆音訴訟まで、嘉手納とアスベストは今回初めての参加です。被害者代表の訴えでイレッサでは自分達の命を守る為にモルモットにされない為に闘うと、また平野の森田さんは当時、補償法がなく、入退院の繰り返しで病院の支払いの多さに家族の気持ちまで離れていったと病の苦しみと共に語られました。

今新たにぜん息の未認定患者が増え続けている以上、救済と補償法を守り抜く為に、手をたずさえて一緒に歩んでいきたいと思いました。

 

 

 大阪の空気はきれいになった?記者会見と大阪府に申し入れ!


 

6月16目、大阪から公害をなくす会の総会で採択されたアピールを持って大阪府へ申し入れ、府政記者クラブと記者会見を行いました。
要請行動には公害をなくす会の芹沢会長、神戸商船大学名誉教授の西川先生、村松弁護士、あおぞらプロジエクトの中村事務局長、市民ネットワークの藤永代表など9名が参加、患者会からは、森脇会長と和久利か参加しました。

内容は6日大阪府が発表した「大気環境基準達成」の報道があたかも「大阪の空気がきれいになった・・」との誤解を与える内容になっていることについて、大阪府に抗議、新聞報道については私たちの考え方について主旨説明を行いました。

<私たちの主張は・・・>
*環境基準がN02(二酸化窒素)の場合0.04〜0.06のゾーンで設定されている。その上限値の0.06をクリアしたからといって達成とはいえない。また43号線沿線の深刻な汚染のところでも常時測定局がない。こうしたところを放置しておいて達成とはいえない。
*SPM(粒子状物質)についてもディーゼル排ガスなどから出るPM2.5(微小粒子)が健康に影響があるとされ、今環境基準が決められようとしている。現時点での府下での測定ではWHOの指針値今来国の環境基準を大きく超えている。
*ぜん息等の呼吸器疾患で苦しんでいる人が年々増えているなかで、大気環境基準達成という現実を無視した行政の判断は許せない。

以上の意見に対し大阪府は「大気汚染を解消したとは思っていない。車の量とか気象条件で変わることもある。上限値をクリアしたので0.04に向け削減に取りくんでいく」と答えました。

当日患者会からは「2倍から3倍に緩めた基準を30数年も達成できずに患者を苦しめてきたことにむしろ謝ってほしい。そして一日も早くきれいな空気にしてください」と発言しました。

 

 

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