2012-6-20 (35-9)事務局ニュース
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大阪公害患者の会連合会 - 2012-6-20 (35-9)事務局ニュース

2012-6-20 (35-9)事務局ニュース

カテゴリ : 
患者会ニュース
 2012/6/22 15:53

第37回全国公害被害者行動
原発事故は最悪の環境破壊・公害だ
細野環境・原発事故担当大臣が表明

 第37回公害被害者総行動が6月5、6日の両日行われ、大阪から51人の代表が参加しました。今回の総行動には、福島原発事故による被害の完全賠償を求める被害者と弁護団が実行委員会に参加、環境大臣、副大臣に、今も続く苛烈で耐え難い被害を切々と訴えました。また、首都圏建設アスベスト訴訟をたたかう仲間も合流し、被害者総行動は新たな広がりを見せました。

 大気汚染公害被害者の救済問題では、そらプロジェクト調査結果を受けて開催している、公害患者会との「勉強会」の継続を表明。汚染者負担の原則に基づく公害被害者の「補償の給付には万全を期したい」と述べました。

 代表団は、国会の合間を縫って環境省に戻った細野豪志環境・原発担当大臣と面談。被害者の訴えを聞いて細野大臣は、「原発事故による放射能汚染は日本の歴史の中で最悪の環境破壊であり公害だ。環境省としてやれることをしっかりやると約束します」と語りました。この日提出した国民署名は48702筆でした。また、今回の総行動では初めて本多平直総理大臣補佐官との面談が実現しました。

●大臣交渉

 福島原発事故の放射能汚染で土を奪われ、父親を自死で奪われた樽川和也さんは涙をこらえながら、「なぜ再稼働なのか。福島の原発事故は他人事だったのか」と国の原発行政を糾弾しました。国会開会中で出席できない大臣に代わって出席した横光副大臣は、原発規制庁問題で、再発防止を最重要課題にすることや18歳以下の県民全員を対象にした健康調査の実施、放射線の測定や除染については強化することを表明したものの、補償や原発依存からの脱却を求めた被害者の要求には答えませんでした。

●保健部長交渉

 冒頭、大阪の前田孝子さんが被害を訴えました。川崎、名古屋(港)の被害者の後、佐藤敏信環境保健部長は、(1)公健法に基づく給付を着実に実施し患者の健康回復と予防に努める(2)公害認定患者の高齢化、続発症、施設入所時の公害医療の継続、などの問題で自治体にアンケートを実施し、自治体への周知を図っている(3)予防事業が予防と健康回復につながるよう、公害患者会などが参加する連絡会等を開催してニーズの把握に努めたい(4)ソラプロジェクト後の「勉強会」を通じて意見を聞く場を継続したい、と述べました。

●環境総合政策局長交渉

 (1)原発依存から脱却し、安心して暮らせる環境再生の実現(2)公害被害者の救済(3)地球温暖化対策の推進など環境行政の基本姿勢をはじめ、公害経験の伝承や環境教育の推進、公害の予防など環境行政の根幹にかかわる問題が話し合われました。

●水大気局長交渉

 沿道を中心に依然として高濃度汚染がつづく二酸化窒素による大気汚染対策、2009年に環境基準が定められたPM2.5の測定体制の確立と削減対策などが中心に話し合われ、環境省側は、「平成32年度までの対策地域における環境基準の確保」を新たな目標とする基本計画を策定したことなどを説明しました。

●雨の中ビラ配り

 2日目は雨、気温も低く、風が吹きつける中、早朝のビラ配りをしました。経団連をはじめとする経済団体や、経済産業省、外務省などとの交渉、原発事故による放射能汚染の「加害者」東京電力前には、100人を超える人が詰めかけました。第37回全国公害被害者総行動は、皆さんの署名と募金のご協力のおかげで大成功することが出来ました。

 

水俣署名にご協力下さい

 水俣病が公式発見されてから56年がたちますが、いまだに救済されない人たちが沢山います。水俣病被害者救済特別措置法が2010年5月に施行されてから2年余り、この間申請者は5万人を超えています。

 国はこの特別措置法を7月末で申請の受付を一方的に打ち切ろうとしています。
申請期限を延長させるための署名です。同じ公害被害者とし署名に協力しましょう。
  締め切りは7月15日です。

 

総行動感想文
原発被害者と連帯 心に残る訴え!パワーをもらって

 今年は、「原発事故被害は最大の公害」ということで「福島原発を廃炉に」と、福島・宮城の農民・漁民の皆さんが涙の訴えをしていました。被害状況の話を聞き、会場では目頭を押さえる参加者が多くいました。翌日は雨の降る寒い中での東京電力前でした。傘をさして立って聞いているのがとてもつらかったですが、農民連代表の方の力強い訴えが心に深く残りました。今年も、全国の公害被害者の話に共感し、元気をもらってきました。・・・安土益子(大正)


 いつもなら「気を付けて行ってね」と送り出す私が、なぜかデモ行進の列の中、患者さん達が年をとっておられるのにビックリ!!
 本当に大丈夫?と思う心配もなんのその、デモ行進に総決起集会!
 2日目は雨の中でのビラまき、東電前の抗議行動とわけもわからないままの初参加でした。皆さんの活動する姿に感動し、たくさんのパワーを頂ました。初参加の私にとってアッと言う間の2日間でした・・・お疲れ様でした。・・・藤田富貴子(平野)

 

「新たな救済制度を」国会に請願

 全国公害患者の会連合会は5月31日、新たな大気汚染公害被害者救済制度を国会に求める請願を16万筆の署名を添えて国会に提出しました。午後から衆議院第一議員会館で開いた院内集会には患者ら130人が詰めかけ、次々と訪れる議員、秘書に請願署名を手渡しました。現在、紹介議員、賛同議員は40人。

<<楽しかった国会要請 署名提出行動>>

 私の周りの知り合いの子供に、ぜん息患者が増えています。いま、生活が苦しく食うのが精一杯で、重い医療費負担で治療ができない人もいるのではないでしょうか。自分は認定患者だから、助かっているけど、同じように苦しんでいる人が、一日も早く救済される制度ができてほしい。全国各地の話も聞けたし、初めて記者会見も体験しました。すべてが初めて、すべてが勉強、とても楽しかったです。  (堺 西村幹子)

 未認定患者で動けるのは私だけですけど、何とかせないかんと頑張っています。今、地域の診療所の協力で、未認定患者向けの懇談会をしています。楽らく呼吸会という名前もつけて2ヶ月に1回、薬の話、栄養の話、呼吸リハビリなどの勉強会をしています。ゆっくりですが、一緒に活動することで、同じ病気で苦しむ人のつながりが広がればと願っています。(西淀川 池永未子)

 

なくす会 総会報告

 6月14日大阪から公害をなくす会の第33回総会に出席しました。
 患者会からは上田事務局長他6名の参加です。
大飯原発で事故が発生した場合被害は小浜70%、大飯30%福井方面はなんとか安全、被害は滋賀、京都、大阪方面であると。

 泉南アスベストからの報告は3月28日2陣裁判では勝てたが国が控訴したので今後も絶対勝たなければと。
 5月25日の首都建設アスベスト横浜地裁判決は石綿による被害の補償が不十分であるとするなら「石綿の恩恵を受けてきた国民全体による補償も」というなんとあきれた話である。黙っていてはいつまでも公害はなくならない。やはりみんなが立ちあがって闘っていく事が大事だと思います。
  長谷川芳子

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