2014-6-20 (37-8)事務局ニュース
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大阪公害患者の会連合会 - 2014-6-20 (37-8)事務局ニュース

2014-6-20 (37-8)事務局ニュース

カテゴリ : 
患者会ニュース
 2014/6/24 16:51

特集 第39回 公害被害者総行動デー

 「なくせ公害、守ろう地球環境!」を合い言葉に、毎年開催している公害被害者総行動デーは今年で39 回目。政府各省交渉、経団連など経済団体との交渉、決起集会、早朝宣伝、東電はじめ企業への抗議行動などに取り組みました。二日間(6月4日〜5日) の活動を追ってみました。

大臣交渉

 石原伸晃環境大臣、北川知克環境副大臣らが出席。原発事故で避難を続ける600年続く古寺の住職・早川篤雄さんと40 年を経てようやく水俣病と診断された村上文枝さんが、自らの被害を淡々と語りかけます。

 所信を求められた大臣は、2 人への謝辞に続けて「環境省設立の原点は、二度と公害被害を起こすことの無いようにすること。みなさんの声を受け止めて環境行政の参考にさせていただきたい」と応じました。昨年は、被害者に言葉をかけることさえ突っぱねた石原大臣の豹変でした。

「補償法を守れ!」

 大臣交渉が佳境にさしかかった頃、大阪代表団(53 人) は東京駅から2台のバスに分乗して日比谷公園霞門へ。一息つく間もなくデモ行進に合流。「被害者を救済せよ!」「補償法を守れ!」シュプレヒコールのリーダーは事務局員としては初参加の片岡法子さん。澄んだよく通る声が霞ヶ関の官庁街に響き渡ります。この日の東京は29℃、汗が吹き出します。

被害を訴える

 ぜん息で入退院を繰り返し、「元気な女性と一緒になりたい」と離縁を迫られ子どもたちと引き裂かれた森田藤枝さんの訴えに会場が静まり返りました。大阪代表団は総政局、保健部、水・大気局、国交省、経団連などの交渉先で被害を訴えました。結団式(5月27日) では「ひとり一人が会の代表という自覚を持って被害を訴えよう」と申し合わせていました。

つながる・共感が広がる

 111団体1350人が参加した決起集会。会場の日比谷公会堂は、公害とたたかい救済を求める仲間のつながりと共感を確かめ合う熱気に包まれました。原発事故から3年余、未だに収束の兆しさえ見せないフクシマの被害者、最高裁判決を控えて厚労大臣との面会を求めて座り込みを続ける泉南アスベストの仲間、第3次訴訟を起こした水俣病の被害者、東京都のぜん息医療費助成制度の打ち切りに反対する東京大気の仲間など公害の根絶と被害者の救済を求めてたたかうもの同士の連帯と団結が広がりました。

 来年は40 回の節目を迎える総行動。より大きな共同の輪を広げ、公害被害者の願いを実現する活動とするため、今から準備を始めましょう。

 

和久利さん、三津さん、ありがとうございました!

 5月27日(火)、福島区民センターで行われた総行動の結団式。連合会の事務所移転にともない、6月末で事務局を退任する和久利
正子さんと三津英子さんに思わぬサプライズがありました。滝田厚子さん手作りの花束をプレゼント!参加者みんなで感謝の気持ちを伝えました。


 

公害をなくす会が第35回総会

 原発、アスベスト、大気汚染など暮らしを取り巻くさまざまな公害の根絶と住みよいまちづくりをめざして活動している「大阪から公害をなくす会」の第35 回総会が6月12日、大阪民医連会議室で開かれ48人が参加しました。

 開会挨拶で金谷邦夫会長は、3 年過ぎても未だ収束の兆しさえ見せない福島原発事故を進行形の最大・最悪の公害とのべるとともに、「大飯原発3、4 号機の差し止めを認めた福井地裁判決に確信を持って、脱原発の運動を進めよう」訴えました。

 中村毅事務局長の総会方針案提起の後、9人が発言。最高裁で判決前の山場を迎えている泉南アスベスト国賠訴訟、大阪府と大阪市が進める公衆衛生を担う研究機関の統合問題、寝屋川の廃プラスチック処理施設の公害とたたかう住民運動、道路公害や大気汚染公害をなくす活動、地震や災害に強いまちづくり、原発事故避難者の裁判支援などが紹介されました。

 総会は、方針案、予算案を全員一致で採決、新役員を選出しました。大阪連合会からは10 人が参加しました。

 

総行動に参加者された皆さんの感想

息子の事を泣きながら訴えました (此花区公害患者と家族の会)

 総行動一日目、私は環境省保健部交渉に入りました。環境省側の答えはのらり、くらりで紙に書いてきて読むだけの人もいました。患者の気持ちなど一つも分かっていませんでした。途中から私も腹が立ってきて、発言の予定はなかったけど、患者の気持ちを分かってくださいと言って息子の事を泣きながら訴えました。
 来年40周年に向けて、多くの仲間と一緒に頑張らなくてはいけないと思っています。

体に優しい発電を (都島公害患者と家族の会)

 経産省では、石炭火力発電所がたくさんのCO2、NO2、そしてPM2.5 を吐き出すのではないかと思って心配なので質問したのですが、ほかの人の質問に遮られて応えを聞くことができませんでした。関電も東電も、ほとんどの電力会社が石炭で電気を起こそうとしています。私のような患者にとって、これ以上の大気汚染は絶対困ります。原発も石炭もごめんです。体に優しい発電に変えてほしいと思いました。
 初めて夫婦で参加しました。お父さんは、デモ行進がとても楽しかったようです。

なぜ救済の道が開かれないの? (堺公害患者と家族の会)

 デモ行進のあとで、環境保健部長交渉に参加しました。
 私自身もその一人ですが、全国の仲間の訴えは身に浸みました。毎日が病気とのたたかいで辛い思いをして生きているのだと実感しました。国の調査でも、自動車の排ガスが原因でぜん息の病気になるということが明らかになったと聞きました。それなのに、なぜ救済の道が開かれないのでしょうか。未認定の患者さんに医療費だけでも無料に、早く適切な治療をさせて上げて欲しいと思います。

大阪公害患者の会連合会 事務局ニュース 2014.6.20 (37-8)

 

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