#2010-2-20 (33-5)事務局ニュース
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大阪公害患者の会連合会 - #2010-2-20 (33-5)事務局ニュース

#2010-2-20 (33-5)事務局ニュース

カテゴリ : 
患者会ニュース
 2010/2/19 11:24

■平成22年度(2010年)補償給付費決まる!

全体的にマイナス率を抑えられたのはみんなの力です。

デフレ失業者の増大、リストラなど厳しい社会状況のもと労働者の平均賃金がどんどん下がっています。補償費も平均するとアップ率はゼロですが新たに70歳以上のランクが作られました。

 

■第38回公害環境デー

被害者救済と温暖化を考える!
元気が出た!報告・討論

 第38回公害環境デー府民集会は1月30日エル大阪で開催されました。
会場は満席の172名が参加しました。

岩本、和久利を司会に、芹沢芳郎実行委員長が開会の挨拶を行いました。

基調報告では大阪での緊急課題として、「公害被害者の救済」をめざすことをメインテーマに地球温暖化問題や街づくりなど公害の原点に立ち返り運動しましょうと呼びかけました。

 各分野より8名の方々が報告と訴えを行いました

<1>ぜん息被害者の医療費助成制度の実現をめざす取り組みでは、「せめて医療費だけでも無料にしてください」と切実な患者の要求を寸劇で訴えました。

<2>大阪の大気汚染は?今の環境基準で健康が補償されるのか
 昨年大阪府・大阪市共に二酸化チッソの環境基準を達成したと報告しましたが、あくまでも環境基準の上限値すれすれの達成でありその上新しく測定方法を変えたことで低い数値が出ていることが明らかになったと報告されました。

<3>泉南アスベストの国倍訴訟については、小林弁護士よりこの間の経過と 5月19日には必ず勝利判決をと訴え、患者さんは被害の訴えを行いました。

<4>寝屋川の「廃プラスチック廃棄物処理施設」による健康被害で住民訴訟を闘っている皆さんがプラカードを掲げて登場、牧会長より健康被害の実態について報告、毒性はあるとしつつも健康被害は発生しないという裁判所の判断について怒りを持って報告されました。

<5>C0P15に参加された報告

<6>温暖化対策を口実にした原発推進の問題点

<7>道路や交差点のあり方 ?安全で住みよい大阪を新環境総合計画について報告が行われました。

 一人10分という制限時間の中でパワーポイントや資料を紹介しながら解りやすく報告されました。
 大気汚染の環境基準の測定方法が変わっただけで数値が平均的に下がっている問題については行政に対する不信感と同時に関心が深まりました。新大阪環境総合計画について、また公害環境分野の下請け化や人減らしの方向が進められている事などもう少し具体的に聞きたい部分もありましたが全体として大阪での公害環境問題の流れをつかむことができました。

 今後の私たちのやるべき事、運動の位置づけについても私なりに理解できました。元気をもらって後はできることから運動しましょう。

 

■勝利判決と早期解決の実現を

 2月14日、泉南市立文化センターにおいて泉南アスベスト国倍訴訟の「新春のつどい」が開催されました。

当日は韓国の石綿被害について取り組んでいる代表3名が参加され連帯の挨拶をおこないました。

 森裕之先生は記念講演で「アスベスト被害は今や国際的な課題になっている。日本でのアスベスト裁判はアジアにおいても大きな意義と役割を持つものです」と。

 ミニコンサートとあり当面の行動提起、連帯の挨拶、被害者の訴えなど盛りだくさんな内容でしたが、村松弁護士の報告は「日本での初めての訴訟であり、アスベストが生産されてから100年、周辺の人にまで広がった被害、なぜ止めれなかったのか、知っていたのに対策をとらなかった国の加害責任が今裁かれようとしている。5月19日必ず勝利判決を、そして早期解決を勝ち取るため最後まで世論に訴え続けたい。最後までのご支援よろしく!」との訴えにすべてが示されていると思いました。勝利に向け最後まで支援を!

 

■環境問題は身近なことから! 〜感想文〜

第38回公害環境デーは1月30日エル大阪に於いて 172名の参加で熱気にあふれていました。資料として頂いた冊子で説明を受けてもむずかしくて、自分の勉強不足が思い知らされました。COP15? プルサーマル? IPCC?等々・・・同席のMさんに聞いたり文章の前後から判断したりして、そういう事かと一人うなずいたりしていました。

そんな中で新たな寝屋川廃プラ公害が浮上して来ています。のどや目の痛み、シックハウス症候群に良く似た症状があるとのことでした。私たちのくらしが、便利になればなるほどなんらかの形で公害が発生し生活をおびやかす、そんなくらしは嫌です。これ以上に公害を増やさないでほしい。

 今回集会に参加したのは平野から8人、内2人は未認定患者です。せめて病院代だけでも無料にしてほしいと頑張っています。

 大阪の空気はきれいになった?大気汚染は?アスベスト裁判のゆくえ?そして今、呼ばれているのはCO2削減、地域温暖化、(国際的に地球変動)の防止、課題はまだまだつきません。身近なものから考えなければいけません。この集会で知らない事が数多くありました。勉強になりました。ありがとうございました。ただ参加して自分自身は本当に何かの役に立っているのかと自問していました。(沖田 平野)

 

■ほんとかな!NOxの基準値達成とは?

 大阪市の環境白書によると二酸化窒素(NO2)のすべての測定局で昨年度は基準が達成したと報告しています。こうしたことに納得いかず大阪から公害をなくす会、公害測定研究会、公害患者会のメンバー8人で、1月21日アベノルシアスビル会議室で大阪市との懇談会を行いました。

市が窒素酸化物(NOx)の測定法をこれまでの湿式法から乾式法に変更したことで数値が極端に低下しているのは不自然だ、また変更したことの説明もなしに「基準値達成」というのは許せないと主張したのに対し大阪市は湿式と乾式の並行試験では変化なしだったと(平成9年のみ)と回答しました。

 その後大阪市は測定方法を変えたことで数値が低下していることを認めましたが、原因については不明とのことです。測定器の型が変わったことを公の場で知らせる事など今後もこういう懇談を持つよう要請してきました。こんなええかげんな測定方法で環境基準を達成
したとは言えないのではないでしょうか?

 

■泉南アスべスト第2次訴訟はじまる

 泉南アスベスト第2次訴訟裁判が2月10日大阪地裁ではじまりました。いつもの通り大阪連合会より16名が支援で傍聴しました。

第2次は原告7名で病気のつらさを訴えました。若い弁護士さん3名の方が意見陳述され、気持ちが入り込んで涙が出そうだったと後で話していました。今日は初回だったので1時間程度で終わりその後中之島公会堂で報告集会を行いました。各会より激励の挨拶があり患者会も西淀川患者会の永野さんが挨拶しました。その中で日本科学者会議の岩本先生が王将の替え歌でアスベストの原告の方の気持ちを歌われ激励されました。その歌に私も感動しました。

アスベスト第1次、第2次原告の皆さんにエールをおくりたいと思います。「日々広がる運動の輪、後はするべきことをやりつくし5月19日勝利判決を勝ち取るのみです。ご一緒にがんばりましょう」  (長谷川  福島)

薬害イレッサ訴訟傍聴に行きましょう!

日時:2月26日(金)13:30〜15:00
場所:大阪地方裁判所202号法廷

※イレッサとは肺がん治療のため使用された抗がん剤です。そのための副作用によりすでに799名が亡くなられています。しかしもうヨーロッパ、アメリカではイレッサは使用されていません。薬の安全性が問われる裁判です

大阪公害患者の会連合会 事務局ニュース 2010.2.20 (33-5)
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