原発問題住民運動大阪連絡会 - #142 新潟県技術委員会が7号機の起動試験入りを了承
中越沖地震で被災して停止していた柏崎刈羽原発7基のうち点検修理が最も進んでいた7号機について、新潟県の技術委員会は3月18日、全委員の合意の得られないまま、事実上の運転再開となる起動試験に入ることを了承するという見解をまとめました。見解は、存否が議論されてきた活断層「佐渡海盆東縁断層」について「存在しない」と結論付けました。また、原子炉内の配管が地震で揺さぶられ、元に戻らないほど変形する「塑性変形」の程度についても「安全性を損なうまでには至らない」と評価しています。技術委員会の 代谷座長は「国の判断と技術委の判断が一致したということだ」と説明しました。地球温暖化の柱と位置づけられる原発の稼働率向上を押しつけられている財界・電力会社の期待に添った承認です。 東電は7号機の起動試験に続き6号機についても夏の需要ピーク時に間に合うよう安全確認作業を急いでいます。6号機の点検評価作業は7号機に比べて2〜3ヶ月の遅れだが、耐震補強作業は終了していると言います。 げんぱつ (大阪・原発住民運動情報付録) 【 2009年3月25日 No.142 】
6号機の運転再開も目指す
電力業界には、中部電力が浜岡1〜2号を廃炉して6号機を新設するリプレースの先例から、柏崎刈羽で最も古い1号機を廃止リプレースするのではないかの観測もありましたが、東電は、全号機の運転再開を方針としています。
原発問題救民運動大阪連絡会