#141 「もんじゅ」の組織改善計画にたいし保安院が厳しい評価

原発問題住民運動大阪連絡会 - #141 「もんじゅ」の組織改善計画にたいし保安院が厳しい評価

#141 「もんじゅ」の組織改善計画にたいし保安院が厳しい評価

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げんぱつ
 2009/2/25 14:20

 原子力安全・保安院は1月29日、敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」に対する第3回の特別な保安検査(昨年11〜12月に実施)の結果を県と敦賀市に報告しました。日本原子力研究開発機構が、組織体質の改善を図ってまとめた行動計画に関し、「重要な課題への対応はまだ実施途上」と評価しています。3月にも4回目の検査を行い、原子力機構の取り組みを引き続き確認する、としています。

 保安院が「途上」とした内容については、次の諸点が指摘されています。昨年、相次いで施工ミスや不具合が発覚して、ナトリウム漏えい検出器の総点検が行われたことなど、もんじゅの品質保証体制や設備健全性の改善状況の問題。排気ダクトで腐食が長年放置された件が判明し、他の機器も点検手法の明確化や詳細化を進める必要があることです。

 保安院の原山正明・地域原子力安全統括管理官が敦賀市と県庁を訪れ、内容を説明。敦賀市の木村学・企画政策部長は「あらゆる面で安全性が向上しないと、住民は納得しない」と話しまた。県の品谷義雄・安全環境部長は「途上というが、そのスケジュールが分からず、危惧を抱く。早く示してほしい」と話しています。

 政府の「原子力立国計画」で「運転の早期再開により、“信頼性の実証”と“ナトリウム取扱技術の確立”を実現する」と位置づけられ、地域住民の反対を押し切って準備が進められてきた「もんじゅ」の早期運転再開は、再び目途のつかない状況に陥っています。

げんぱつ (大阪・原発住民運動情報付録)

【 2009年2月25日 No.141 】
原発問題救民運動大阪連絡会

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