#2010-6-20 (33-9)事務局ニュース

大阪公害患者の会連合会 - #2010-6-20 (33-9)事務局ニュース

#2010-6-20 (33-9)事務局ニュース

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患者会ニュース
 2010/6/24 11:21

第35回公害被害者総行動デー

沖縄に基地はいらん
すべての公害被害者の救済を!
怒りを要求運動に、前進する総行動

「なくせ公害、守ろう地球環境」を合い言葉に6月3日・4日東京霞ヶ関周辺にて第35回公害被害者総行動デーが取り組まれました。政権交代後初めての総行動で今回は環境省だけでなくいくつかのところで長官交渉が可能な状況になっていましたが、前日の鳩山内閣の辞任に伴い国会が大混乱している状況で大臣交渉は実現しませんでした。省庁交渉も大きな制約となり、総行動実行委員会としては、こうした事態を招いた政府の責任を厳しく批判し、新政権の元で改めて大臣交渉に応じるよう要求し約束させました。

夜の日比谷公会堂での決起集会には129団体1250名が参加しました。
舞台では闘う仲間の交流が行われ、水俣病の和解、アスベストの勝利判決(国は控訴)有明海の開門を求める前進した闘いが報告されると会場はわれるような拍手に包まれました。

大気汚染被害者を代表して福島患者会の川勝恭子さんが、被害の訴えと今後の運動への決意を述べました。沖縄普天間からの代表(牧師)は「どうして沖縄だけがこんな苦しみにさらされるのか、他人の痛みを忘れない日本人になってほしい」と激しい憤りをもって訴えました。



中山事務局長は、被害が続く限り、闘いは続く、時代を超えて子ども、孫たちに闘いは引き継がれていく。被害に見合った制度をつくらせるのは私たちの運動であり、第35回総行動の延長戦となる秋の行動の成功に向け「頑張ろう」と呼びかけました。集会は「頑張ろう」を三唱して終わりました。もあ

2日目は早朝から宣伝行動、その後交渉組と環境省前での抗議集会に参加する組に分かれ行動に参加しました。最後に環境省前で締めくくり集会を行い第35回総行動は終了しました。大阪代表団63名は省庁交渉を始め集会・宣伝行動などそれぞれの部署で精一杯奮闘し、無事帰路につきました。

 

事務局に“黒一点” 〜7月からお世話になります!〜 上田敏幸(うえだ・としゆき)

毎日、うっとおしいですね。調子が悪くなっていませんか?
7月から連合会の事務所で、和久利さん(事務局長)のお手伝いをすることになりました。皆様には、「あおぞら財団の上田」でおなじみかもしれませんが、その昔(20年以上前)は、西淀川や千葉の大気汚染公害裁判をお手伝いしていました。久方ぶりの“帰郷”にわくわくドキドキしています。当面は、月曜と金曜に事務局で活動します。電話をかけて男が出ても、びっくりして切らないでね。

 

楽しく身についた学習交流会!

6月17日・18日大阪連合会の幹事さんを中心に一泊の学習交流会を淡路島で行いました。

公害被害者を取りまく動きや第35回総行動の総括、認定・等級問題など、日頃の様々な相談活動について交流。各会で抱えている問題など出し合いながら今後の運動の進め方について議論しました。
森脇会長の話「ようわかった。これからの運動の力になった」と大変好評でした。

 

大阪市交渉

公害患者の権利を守り、公害対策の改善と具体化を求める大阪市交渉が5月28日、大阪市保健所で開かれました。

NO2やPM2・5の規制や環境対策を担当する環境局と認定患者の医療や予防事業を担当する保健所との話し合いには、患者会より40人が参加しました。

この中で高齢の公害患者が特別養護老人ホームや老人保健施設に入所した際、公害疾病の治療が中断してしまうケースが相次いでいる実態が明らかになりました。また、老健施設に常駐しているはずの医師がおらず、適切な治療が受けられず、療養手当の支給も打ち切られるなどの例が紹介されました。

これに対し市側は、特養と老健施設を所管する部署と連携して、改善に向けた指導をするとともに実態を調査することを約束しました。さらに、患者側が要望している「1日からの療養手当支給」と「遺族補償費に給付率25%を設置する」についても、「大阪市としても関西の他の自治体と共同して環境省に重点事項として要望している」と回答しました。

 

第35回総行動デー 感想

 

赤尾智恵子  (東大阪生協病院)

首相退陣。政府内の混乱した中での交渉、交渉予定もどうなるか全く先の見えない今回の総行動。35回にもなる公害被害者総行動。入職して15年になるのに何も知らなかった自分がとても恥ずかしいです。

今回参加して一致団結しての交渉で患者さんやその家族、他の支援の方々の思いを肌で感じることができ、みんなと同じ空気を吸っている実感、一緒になって闘っている人々に感動を覚えました。病をおして参加しておられた皆さんに心よりエールを送ります。今回医療班として参加しましたが大きな発作の方がおられずこの行動に参加する為、自己管理を十分行ってこられたことに非常に感謝しています。軽発作の方が数名おられ吸入と点滴をしました。下肢痛などで湿布処置3名。佐野Drと私2人だけで緊張した2日間を大きな問題もなく終えることができホッとしています。

日比谷公会堂の集会では、沖縄県の代表の方が「自分達は日本人じゃないのか?何も言わないことは負けになる。声に出して言う事が大事である」と涙ながらに話され胸にジーンと突き刺さる感じで聴きました。

早朝のビラ配りも8割方受け取ってもらい若い方より「頑張って下さい」と励まされるなど発信することの大事さを再確認しました。

今後も何かの形でかかわっていくことをみなさんの前で約束でき有意義な2日間であったと思っています。機会があればまた来年も参加出来たらいいなと思っています。患者会の皆様、各関係者の皆さんに心よりお礼申し上げます。有難うございました。


松下幸子(西淀川)

私は1日目水・大気環境局に行きました。冒頭に倉敷・東京・愛知・千葉の患者から被害の訴えがありました。要請項目の中心は、PM2.5の測定と具体的な対策を早くやること、NO2環境基準をもとにもどすことでした。水・大気局長の回答には正直言って失望しました。環境基準を数字的には達成していても、現に患者は増え続けています。本当にきれいな水や空気環境であれば患者は出ないはずです。これ以上患者を増やさないようにしてほしいと思います。


川勝恭子 (鷺洲)

今年も第35回総行動デーがきました。始めて大臣が私達の訴えを聞いて下さるとの事で、そんな大役が私にできるのかと不安でいっぱいでした。でも皆様の激励を受け交渉の部屋に入ったのですが、その時は緊張も最高に達していました。

前日に鳩山内閣が辞任されたことで大臣の参加は中止に、副大臣が対応されました。私達三人、アスベストの岡田さん、水俣の森さんと被害者の訴えを行いました。私は息のできない苦しみ、チアノーゼ症状、胸の筋肉の痛みなど発作が起こった時の苦しみとせめて安心して治療が受けられるように医療費だけでも無料にしてほしいと訴えました。副大臣は耳を傾けて真剣に聞いてくださったのですが、なにぶん一人2分〜3分で充分な気持ちが伝わらなかったのではと、少し不満でした。

夜は日比谷公会堂で、それぞれの被害者の苦しい病気の実態を訴えられる姿を見て、あらためて国に対して怒りがこみ上げてきました。私も壇上で二度目の緊張をしつつ、訴えをしました。でも生涯味わえない経験をさしていただきました。

 

薬害イレッサ西日本の訴訟 いよいよ結審!!

★結審行動に参加しましょう

・日時:7月30日(金) 午前10時から午後4時
・場所:大阪地方裁判所  202法廷


★報告集会

・時間:午後6時から6時40分
・場所:梅田スカイタワーウェスト 36階会議室


★アストラゼネカ周囲をパレード
・時間:7時から
・集合場所:大淀中公園 (梅田スカイビル西側ウェ  スティンホテル向かい、大阪医専北側)


※ 終日行動になりますので1日参加が大変な方は2時間でも3時間でも交替で参加しましょう

薬害イレッサとは?

アストラゼネカ社が開発した肺がんの治療薬です。副作用の少ない夢の薬として売り出されましたが、2002年7月からすでに810名の方が副作用により死亡しています。有効で安全な薬を求めて国や企業に薬害イレッサの責任とイレッサ承認の見直し、抗がん剤副作用死亡保障制度を作ることを求めて闘っている裁判です。

 

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