2011-7-20 (34-10)事務局ニュース

大阪公害患者の会連合会 - 2011-7-20 (34-10)事務局ニュース

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患者会ニュース
 2011/7/20 15:10

新しい救済制度をつくれ! 〜保健部長交渉では平行線に

そらプロジェクト調査の結果をうけて、新しい救済制度の制定を求めている全国公害患者会の環境保健部交渉が7月11日、東京・虎ノ門スクエアで行われました。

環境省が6年がかりで調査したそらプロジェクト(疫学調査)では、高濃度の自動車排ガスがぜん息などの呼吸器の病気を発症させることが明らかとなり、自動車排ガス対策の一層の強化とともに被害者の救済が「待ったなし」の課題となっています。

ところが環境省は、患者会に調査結果の説明をした時点では佐藤部長が「6月段階で検討したい」(5月18日)と表明しながら、5月27日には、環境大臣が新救済制度はつくらないことを表明。部長自身も6月1日の交渉で追認していました。

この日の交渉で部長は、冒頭の10分余り出席しまいたが、自身の発言の「変遷」については説明せず、「そらプロジェクト調査の中身について十分な説明をしたい」「そのための機会を作って欲しい」とのべました。患者側は、これに激しく反発。大気汚染公害裁判で明らかになった「クルマが犯人」が、そらプロジェクト調査で立証されたことをあげて、環境省の態度を変えるよう迫りました。

話し合いは平行線のまま、部長との交渉を後日設定することを要求して終了しました。この日の交渉には60人が参加、大阪からは、和久利事務局長と上田事務局次長が出席しました。今回の交渉では、環境省のかたくなな態度が明らかとなりました。

私たちは、そらプロジェエクト調査で明らかになった、ぜん息発症に自動車排ガスが関っていることを多くの人にわかりやすく知らせるとともに、病気で苦しんでいる患者の救済制度創設の声を大きくしなければなりません。10万人を目標に取り組んでいる「2つの署名」に全力をあげましょう

 

8・25まであとわずか
全力つくして署名活動を 泉南アスベスト原告団が総会

「署名、要請、行動の先頭に原告が立とう!」判決まで2ヶ月を切った泉南アスベスト国賠訴訟原告団の総会が2日、阪南市尾崎のサラダホールで開かれ、原告ら70人が参加しました。

朝鮮民族楽器の力強い演奏でオープニング。芝原明夫弁護団長は「控訴審判決まで2ヶ月を切った。国の第一義的責任を認めた第一審の判決を維持し、すべての原告の勝利を勝ち取るためにやるべきことをやりきろう」と参加者に呼びかけました。

判決まで残されたわずかな時間を原告らは寸暇を惜しんで署名活動に全力あげています。「かかりつけの病院、ローソンの前で高校生にもしてもらった」「駅前でやって怒られたので、スーパーの前で集めている。2時間で10枚ぐらい集まる。1000人目標に取り組みたい」。また、「判決を知らせるポスターを市役所に張り出してほしいとお願いしたら、張り出してもらえることになりました」と報告。原告たちの必死の活動が地域で広がっています。

すでに高裁、地裁とも5万人を超える署名が届けられています。控訴審の裁判長が8月3日で退官することから、裁判所への署名を早く届けることが求められています。総会には、大阪連合会から3人が参加しました。

 

第36回 総行動デー 感想文

初めての経験 今後もできるだけ運動に参加したい

6月1日2日の東京での全国公害被害者総行動に参加させていただきありがとうございました。今回初めての参加で自ら何をしていいかわからず、みなさんについていくだけで、さほどお役にたてずすみませんでした。参加者の川勝さんには行きの新幹線、東京での行動中に総行動の今までの活動内容などを聞かせていただき、長谷川さんには色々と気を使っていただきお世話になりました。

1日目に環境省、デモ行進、公会堂までの集会、2日目には国土省との交渉とビラ配りなど、普段なかなか接する事のないような官僚との交渉、他の団体との交流が出来てとても新鮮でした。

弁護士の2日目まとめの行動後、わがままを言って東京に残らせていただき最終の総括行動には参加できませんでしたが、この2日間の総行動をぜん息の被害者、当事者としてみなさんとご一緒できて有意義であり公害被害者の活動の大変さを少しは理解できたと思っています。
仕事の関係上、休日の日程がなかなか合わず地元での公害活動にも参加しにくいとは思いますが、これからはあおぞらプロジェクトの資料など勉強して都合がつけば参加いたしますので何かあればご連絡ください。

一緒にがんばりましょう!

(福島区) 厨子親二

ぜん息との闘い40年 自信がついた初めての参加!

第36回総行動へ、平野区から5名の参加を要請され、それに応えることができやれやれ。次は新幹線の中で急に「省庁交渉で発言してほしい」と言われて、えー!どうするん!ようせんわ。他の人では?3番目に発言することになりました。前の人の体験を聞いているうちに40年前の自分達と重なり涙が止まりません。

結婚してからの40年、そのほとんどがぜん息とのたたかいであった時、入退院のくり返し、そのために仕事を転職したこと、補償法が出来た時の喜びと、この先も続けてほしいという事、そして一日も早い未認定患者の救済を望むと、人前で話すことが苦手な私が、メモを見ながらでも発言できたことは自信にもつながり、良い経験をさせていただきました。

白石政策局長は、「原発、地震の災害は補償法には影響はなく、今後も予防事業はやっていきたい」と発言しました。

夕方の日比谷公会堂の集会では、涙ながら訴えられたカネミ油症の実態です。
全身の病に侵され専門の医師もなく、治療法も何の補償もなく、苦しい毎日をしいられているという、想像を絶するものがありました。
全国の公害で苦しんでいる被害者の一日も早い救済を願いながら。

(平野区)沖田千恵子

 

ぜん息等被害者の救済を求めて!

《此花》
7月8日、事務局長の冨田さんと連合会の上田・三津の3名で此花区の生活と健康を守る会や診療所など5団体を訪問、「ぜん息患者のせめて医療費だけでも無料に」と訴え署名のお願いをしました。

「近頃なかなか自分とこの署名も集まらなくてね」と前置きして、また、「頑張ってね」と言って預かってくれるところなどさまざまでしたがどこでも協力を約束してくれました。

《堺》
7月15日、午前11時、山野会長と西村事務局長、連合会の和久利3名で堺市の労働組合や住みよい堺市をつくる会など3団体を訪問。どこでも私たちの訴えに耳を傾けていただき、役員の方と会えなかったところも気持ちよく預かってくれました。

後日必ず署名をいただきに伺うことを約束して帰りました。

《福島》
7月13日、長谷川会長と救済を求める会の川勝副会長で民主商工会を訪問申し入れを!
14日には、野田阪神駅前で宣伝行動を行い診療所など15名が参加。83筆集まりました。診療所・新婦人などで署名の取り組みが広がっています。

《西淀川》
7月15日、未救済の患者さんと一緒に「呼吸リハビリ」の学習会を行い署名の訴えをしました。
早くに団体訪問でお願いしていた署名が新婦人から85筆届きました。

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