2011-4-20 (34-7)事務局ニュース

大阪公害患者の会連合会 - 2011-4-20 (34-7)事務局ニュース

2011-4-20 (34-7)事務局ニュース

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患者会ニュース
 2011/4/29 11:04

<ニュース解説> 原発事故 最悪のレベル7 〜放射能?放射性物質?放射線?

 このところ、テレビも新聞も東日本大震災と原発事故の話題で持ち切りです。ニュースに何回も出てくる言葉でわかるようでわからないものがぎょうさんあります。「放射能」と「放射線」、「ベクレル」に「シーベルト」・・・。それなんやねん!とテレビに叫んでいるあなたにお届けします。

 福島第1原発事故について経済産業省原子力安全・保安院は4月17日、最高値のレベル7に修正しました。国際原子力評価尺度(INES)によるもので、上の図のようになっています。レベル7は、放射性物質の重大な外部放出で、ヨウ素131等価で数万テラベクレル以上の放射性物質の放出をいいます。(テラは1兆)

 なんだかわからない単語がいっぱい出てきました。「朝日」に比較的わかりやすい解説があったので紹介します。

(1)ホタルの光を放射線にたとえると (2)光を出すホタルは放射性物質 (3)ホタルが逃げ出すことが放射能漏れ、ということになります。つまり、ホタルが虫かごにいるときは光は遠くまで届かないのですが、逃げたら飛んでいった先で光る、ということになります。

 ホタルの光を出す能力が放射能、その量の単位は「ベクレル」

 「シーベルト」は放射線の量、人体への影響を考えた単位で、ベクレルに放射性物質ごとに決まった係数をかけて算出します。ベクレルがホタルの数、シーベルトはホタルの光をどれだけまぶしく感じるか、ホタルの種類やどこに止まっているかが係数、だそうです。

 今回の事故は、ホタルをかごに閉じ込めておくことに失敗して大量のホタルが飛び出し、空と海を汚染し続けています。

 今重要なのは、全世界のあらゆる知識と人材を投入して事態の解決をはかることです。そして何よりも、測定データなど情報の素早い開示と正確な対処法を明らかにすることです。私たちも、噂や風評に流されることなく、冷静な判断と行動が求められます。

 

ノーモア・ミナマタ訴訟が和解!

 ノーモア・ミナマタ近畿訴訟の和解が3月28日、大阪地裁で成立しました。東京(3月24日)・熊本(3月25日)に次ぐもので、原告2993人が救済されます。

 今回の和解では、国が初めて裁判上の和解に応じ、被害者側の医師も参加する「第3者委員会」という公正・公平な判定の仕組みを実現し、水俣病と認める症状の判断条件をかえるなどして「指定地域外」「昭和44年12月以降」の患者を救済するなど、被害者救済の枠組みを質的にも量的にも拡大しました。また、県外居住者の救済に光を当て、特別措置法を新設して救済の水準を引き上げ、4万人を超える原告以外の未救済被害者の救済に道を開きました。

 


 5月1日 大阪メーデー 扇町公園
 今年も元気よく集会参加と署名集めに参加しましょう

 

一斉地方選挙(前半選)の結果について

 4月10日投票、即日開票の結果、大阪府議選、大阪市議選、堺市議選では「大阪維新の会」(橋本知事代表)が第1党を獲得、府議選では過半数の57議席を占めました。
 民主・自民・共産ともに議席を大幅に減らす結果になりました。
維新の会が圧勝したことで今後、私たちの住む大阪がどう変わっていくのか、公害や被害者救済など、どうなるのかみんなでしっかりと見極めていきましょう。

 

<大阪市をよくする会総会>

福祉優先・防災の街づくりを!
秋のたたかいへ頑張りましょう

 大阪市をよくする会は4月15日、2011年度総会を開催しました。はじめに、「明るい大阪府政をつくる会」の代表が一斉地方選挙前半戦を振り返り、「橋下知事は、大阪市議会の過半数をとれなければ敗北といいながら、議会第1党になったとたん、『ワン大阪』実現へ市長選への進出や市政解体を叫んでいる。大阪市の財源を大型開発に振り向け、防災予算や福祉・市民サービスを切り捨てようとする維新の会の狙いや、本音をしっかり見極めて、連帯して頑張りましょう」と呼びかけました。

 市政報告に立った北山良三さんは、東日本大震災の教訓を生かした防災対策の重要性にふれ、津波対策の抜本的な強化を大阪府、和歌山県とも連携した体制づくりが必要だと強調しました。

 また、国民健康保険料の徴収問題で大阪市は今年度、14万7000所帯に財産調査をかけ、4,000所帯に差し押さえ・強制取り立てを実施しており、こうした事態を解決するには、国保料金の引き下げこそ必要だとのべました。

<各団体からの発言では>

*東日本大震災時大阪は震度3、当時、WTCの23階にいたが生きた心地なし。WTCはエレベーターが止まったり、いたるところでガラスが割れたり壁にひび割れができている。

*築40年の保育所はざらにある。水漏れ、ひび割れなど心配。

赤バスの存続。中学校給食、クーラー設置の問題などたくさんの意見や要求が出されました。

 最後に、橋本知事の「大阪都構想」の中身には大きな矛盾があり、地方政治をめぐる新たな闘いを皆さんと進めていきたい。 福祉・防災の街づくりを提案し、広く支持を訴え頑張りましょうと話され総会は閉会しました。

 

入院・施設入所したときは必ず公害医療の手続きを!

 最近、骨折などで整形外科などに入院して、公害医療の手続きをしなかったり、公害手帳を見せてもその後、公害治療をしてもらわなかったなど療養手当てが入らなかったり、見直しができないなどの問題が出ています。

 入院や施設への入所などで病院を変わるときには必ず事前に、公害医療をしていただけるかどうか確認しておく必要があります。

  公害のことについて日ごろから家族によくお話しておくことも大切です。

 ご自分の手帳は、ご自分で、またはご家族が気をつけてあげることで権利を守りましょう。

  わからないときは担当役員または患者会にご相談ください。

 

「あおぞら苑2号」開所式にいきました 

 阪神出来島駅で降りてから歩いていくときれいな料亭のような建物が、「こんなところに料亭かな?」看板をみると、「あおぞら苑」と「エッ、これが!?」

 3月25日患者会も「あおぞら苑2号」の開所祝いに駆けつけました。1階は広い木造りのワンフロアーで回り半分はガラスで囲われ暖かい雰囲気でした。辰巳施設長、連合会会長などの挨拶などがあり、私は女性設計士の話に興味を持ちました。

ワンフロアーだけど、一人でいたいとき・和室でゆっくりくつろぎたいとき、みんなと一緒にいたいとき等を考えてスペース造りを。スタッフの方は全ての利用者さんに目が行き届くこと。どこにいても外の庭が見えることなどを頭に入れて設計したそうです。

庭には、木々や可愛い花々なども植えられ、畑もありました。旅館風らしく造られたお風呂も素晴らしい!岩に囲まれた湯船、露天風呂もあり、利用者さんのほころんだ顔が浮かびました。

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