2013-8-20 (36-11)事務局ニュース

大阪公害患者の会連合会 - 2013-8-20 (36-11)事務局ニュース

2013-8-20 (36-11)事務局ニュース

カテゴリ : 
患者会ニュース
 2013/9/13 18:40

自動車重量税廃止反対で第1次中央行動
国会と自工会へ「公害補償を守れ!」
「自動車工業会はあきらめていない!」

自動車重量税の廃止をめぐる攻防がいよいよ始まります。全国患者会はこのほど事務局会議を開き、自動車重量税廃止反対第1次中央行動を9月10日〜11日に実施することを決めました。

 患者会は6月の全国幹事会で、参議院選挙後に消費税増税とセットにした自動車重量税廃止の動きが活発化すると想定。各省庁の平成26年度予算要望が出揃う段階で「自動車重量税廃止やめて!公害補償を守れ!」の行動を起こすことを決めていました。
 
 自動車工業会(会長:豊田章夫トヨタ自動車社長)は今年2月の会長会見で、自動車取得税が消費税10%実施時点で廃止することになったことに「感謝する」一方で、「残念ながら自動車重量税については廃止の結論に至らなかったが、年末の議論で自動車ユーザーの負担軽減につながるような結論を導き出していただきたい」と廃止への意欲を表明しています。

 今回の中央行動は、参議院選挙後初の行動で規模は50人。発足から5年目、7万3千人を超えた東京の「大気汚染医療費助成」制度の継続を求めるたたかいも大きな山場を迎えていることから都庁前行動への参加からスタート、環境省交渉、国会と自工会への要請などを予定しています。

 

 

自動車重量税廃止 反対の署名を1人30筆

 10万筆を目標に取り組んでいる自動車重量税の廃止反対を求める請願署名を広げることが、「公害補償を守る」力になります。大阪連合会では、 会員1人30筆、3万筆を目標にしています。第1次中央行動を皮切りに税制調査会の議論が大詰めを迎える11月にかけて、どれだけ署名を積み上げるかが重要です。家族、友人、知り合い…あらゆるつながりを活かして署名を広げましょう。

 

 

各会だより<都島>
「薬の話」〜「勉強になりました!」

 病気のことをよく知って自己管理に役立てようと8月1日、都島患者会は、かりん薬局の薬剤師を講師に「ぜん息治療と薬の話」の勉強会を開催しました。会場のコープ都島クリニックには、公害患者以外の人も含めて8人が参加しました。

 参加者は、薬の効果・用法、吸入器の使い方など丁寧な講義に「よくわかった。日頃の治療に役立てたい」と好評でした。これからも続くといいですね。

 

大阪・泉南アスベスト国賠訴訟(第2陣大阪高裁)
「命あるうちに救済を」の願いをかなえよう!

2006年5月に提訴した大阪・泉南アスベスト国賠訴訟は、いよいよ本年8月23日に2陣高裁が結審し、年内に2度目の高裁判決を迎える予定です。

絶対負けられない判決

命や健康より産業発展を優先した2011年8月の1陣高裁判決から丸2年。泉南アスベスト国賠訴訟は、当該被害の救済はもちろん、わが国最大の職業病であり公害でもあるアスベスト被害の全面的な救済と根絶のため、そして命や健康を大切にする全ての闘いの最前線として、絶対に負けられない裁判です。

アスベスト被害の原点

大阪・泉南地域は約100年にわたる全国一のアスベスト産業の集積地域です。戦前は戦闘機や軍艦などの軍需産業を、戦後は自動車や造船など高度経済成長期の基幹産業を支えました。下請けの中小零細企業・個人事業主が多く、労働環境はれつあくで工場内はもとより、工場の外まで石綿で真っ白でした。貧しい労働者たちが厳しい労働環境の中、一生懸命働いてきました。その果てに待っていたのが、地域ぐるみのアスベスト被害でした。

「知っていて何もしなかった」

国は戦前から泉南地域の石綿工場の労働衛生調査を実施し、戦後も繰り返し調査して深刻な被害実態をよく知っていました。しかし国は、アスベストの経済的有用性を最優先して、規制や対策を長期間やりませんでした。「知っていて何もしなかった」国の怠慢がアスベスト被害を拡大しました。
 泉南アスベスト国賠訴訟は、被害防止のための規制や対策を怠ってきた国の法的責任の明確化と全面的な被害救済を求めて提訴したもので、第1陣訴訟は最高裁判所に継続中です。

原告10人が亡くなって…

「静かな時限爆弾」と呼ばれるアスベストは、体内に取り込まれて15〜30年の時を経て、がんの一種である中皮腫や肺がんを恐怖の物質です。患者たちは死の恐怖と向き合いながら裁判を続け、被害者原告59人(1陣26、2陣33)のうちすでに10人が亡くなっています。「命あるうちに救済を」の願いは切実です。

公害被害者の共同で

公害被害者は1976年、「公害被害者総行動」をスタートさせ、連帯と共同の力で国や企業と交渉を重ねてきました。被害者の共同のたたかいは、公害をなくし・被害者救済を前進させてきました。

わが国のアスベスト被害の原点である泉南アスベスト被害。深刻な被害の実態を知りながら、何の対策も取らないまま被害を拡大させた国の責任は重大です。裁判所に「命と健康が何よりも尊ばれる」ことを踏まえた公正な判決を求めるたたかいに積極的に参加しましょう。
(大阪公害患者の会連合会事務局長:上田敏幸)

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