2015-2-20 (38-5)事務局ニュース

大阪公害患者の会連合会 - 2015-2-20 (38-5)事務局ニュース

2015-2-20 (38-5)事務局ニュース

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患者会ニュース
 2015/3/9 15:26

第43回公害環境デー 大切なのは人の生命と生存 〜「被害者総行動の40年」を映像で紹介

 43回目の公害環境デー府民集会が2月1日、エルおおさか南館で開かれ150人が交流しました。同集実行委員会の中村毅事務局長の基調報告に続き、原発賠償関 集会は午前中、「食」「道路」「公害・環境行政」の分科会でそれぞれ交流。午後には、寝屋川「廃プラ」、ノーモア水俣第2次訴訟、ソラダス測定運動、温室効果ガス削減などの取り組みを報告しました。公害患者会からは、神戸製鋼が進西訴訟原告団・森松明希子さんが訴訟の現状と裁判の支援を訴えました。

 先ごろ最高裁の勝利判決で和解した泉南アスベストの原告団・弁護団が喜びの報告と支援への感謝を表明しました。また、今年40回の節目を迎える公害被害者総行動を振り返る「公害のない明日へ」を上映しました。

 集会は午前中、「食」「道路」「公害・環境行政」の分科会でそれぞれ交流。午後には、寝屋川「廃プラ」、ノーモア水俣第2次訴訟、ソラダス測定運動、温室効果ガス削減などの取り組みを報告しました。公害患者会からは、神戸製鋼が進める130 万kw の石炭火力発電所建設計画に対して再考を求める運動への支援を呼びかけました。

 

大阪市の解体にNO! 〜大阪市会開会日行動に参加

 2・3月市会開会日の13日、大阪市対策連絡会議と府民要求連絡会が共催する「市役所包囲ランチタイムデモ&パレード」が中之島公園などで行われ、約200人が参加しました。

 今回の大阪市会では、昨年に府市議会で否決された大阪都構想協定書が公明党の賛成によって可決されようとしています。淀屋橋での宣伝およびその後のパレードでは、こうした動きを阻止し、くらし優先の大阪府・市政を実現しようと呼びかけました。連合会からは、17人が参加しました。

 

タヌキにもやさしい道

 「タヌキの親子が往き来するんです」と楽しそうに語るのは、枚方市で第二京阪道路建設に向き合ってきた住民運動団体の事務局長・草薙正巳さんだ。「まちを横切る10車線の巨大道路」計画が動き出したのは今から43年前。住環境を守り、少しでも影響を和らげようと、住民要求を束ね・ぶつけて、防音のための遮音壁、道路のフタかけ・緑地の整備などを実現させてきた。

 3年前に共用が開始された道路のフタかけ部分の緑地を、タヌキの親子が連れ立って向かい側の林へ移動する姿を見かけるようになった。住民の願いから生まれた“緑の回廊”が、そこに棲む生き物たちの役に立っていることが嬉しい。巨大道路で分断されるのは人間社会だけでなく、そこにすみ・くらすすべての生き物・生態系なのだ。公害デーの分科会で披露した草薙さんの報告は、聴く者をおだやかな笑顔に導いていった。(T)

 

水俣病は終わっていない!ノーモア・ミナマタ近畿第2次訴訟で第1回口頭弁論

 「ノーモア・ミナマタ近畿第2次国家賠償請求訴訟」の第1回口頭弁論が2月9日、大阪地方裁判所で行われ、連合会からは20 人が傍聴しました。

 本件は2009 年に成立した水俣病救済特別措置法で救済の対象とならなかったり、2012 年の期限内に申請できなかった方々が起こした裁判。熊本や東京など全国ですでに800 人以上が原告になっています。近畿訴訟の原告は、熊本県・鹿児島県の不知火海沿岸出身で、現在は大阪府・兵庫県などに住む水俣病の未認定患者19 人。高知県や愛知県在住者も原告に加わっています。

 口頭弁論では、まず代理人弁護士から本件の訴状の説明、全国のノーモア・ミナマタ国賠訴訟の概要、水俣病の歴史などについて意見陳述がありました。続いて2名の原告から被害の実態が語られました。美容師をしていた女性は、手足の感覚の麻痺が原因でシャンプーをすることが出来なくなっていった様子、特別措置法に申請しようとしたにも関わらず検診の体制が杜撰だったため、症状がきちんと診断されなかった実態などを訴えました。

 終了後、AP 大阪淀屋橋に会場を移して行われた報告集会では、連合会をはじめ各支援団体から原告・弁護団にむけて励ましの言葉が送られました。

 

石炭火力発電所計画で兵庫県、神戸市に要請

 神戸製鋼が神戸市灘区に建設しようとしている石炭火力発電所(130 万kw) 問題で2月10 日、兵庫県と神戸市に「患者や市民の健康を守る立場から適切に対応してほしい」と要望しました。

 この日の要請には、大阪連合会から森脇君雄会長、上田敏幸事務局長、神戸患者会から川野達雄会長が参加しました。兵庫県では農政環境部環境管理局の高石豊・環境影響評価室長、神戸市は環境局環境創造部の磯部敦彦・環境評価共生推進室長らが応対しました。

 

気候変動・温暖化で勉強会

 気候変動と温暖化の現状をIPCC (気候変動に関する政府間パネル) の第5次報告書に学ぶ勉強会が2月14 日、あべのハルカスの阪南大学キャンパスで開かれました。

 勉強会では日本科学者会議の青山政利氏が「気候変動・温暖化とIPCC 第5次報告書」と題して講演。CO2 がこのまま増え続けると2℃を超えるまで30 年かからない、気候変動・温暖化で勉強会と警告。同報告書は、大幅な排出削減に世界が取り組まなければ取り返しがつかなくなると、各国が野心的な目標を掲げて実行するよう求めており、2015 年パリで開催するCOP20 で、法的拘束力のある合意が不可欠です。患者会から7人が参加しました。

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