トピックス - 大阪市議会、水道民営化「検討・調査費」を半分に削減
大阪市の5月市議会は5月27日の本会議で、同市水道事業の民営化について、補正予算に計上されていた8278万円の「検討・調査費」について“多過ぎる”として4000万円削減するとともに、残りの約4000万円についても“民営化を具体化するものではない”との条件を付けて可決しました。
また、それに先立つ交通水道委員会では、「水道事業は市民の大切なライフラインであり、民営化について慎重に議論を重ねていく必要がある」(自民・加藤議員)、「全国に水道事業体は1429あるが、市町村単位で民営化されたケースはない。経営形態の変更という危険なカケに出ることは止めるべきだ」(OSAKAみらい・奥野議員)、「水道事業が市民の命に直結する事業であることを重視して、民営化には反対している」(公明・杉田議員)、「行政や議会のチェックが機能する公営企業でこそ、安全・安心の水供給ができる」(共産・岩崎議員)など、厳しい批判の意見が出されました。
しかし、橋下市長は11月に新しい民営化案を提示し、来年2〜3月議会では条例改定案を提出するとしており、民営化に反対する世論の大きな盛り上げが重要になっています。