大阪公害患者の会連合会 - #32-12 事務局ニュース
■<第2回全国幹事会> 新たな事務局体制でスタート
7月24日・25日と西淀川患者会の会議室において全国連合会の第2回幹事会が開かれました。
幹事会では第15回大会の決定に基づいて全国連合会の今後の取り組みや私たちを取りまく情勢について討議を深め、各会での活動交流が行われました。
大会後の新しい事務局体制がスタートし、幹事会への提案・討議が行われました。繁野義雄(東京)和久利正子(大阪)を議長に、西代表委員の挨拶で議事に入りました。
■PM2・5の基準設定に当たって患者の声を届けよう!
PM2.5(微小粒子状物質)の環境基準値(案)が7月2日の中央環境審議会大気部会で合意され、7月10日から8月10日まで環境省は国民からの意見募集を行いました。
今回の環境基準は私たちがこれまで求めてきたアメリカ並みの水準です。全国連合会として団体署名、環境省交渉など積み重ねてきた成果です。
この成果を実現させるために短期間ですが全国連合会として一万名の意見書を出すことが決まりました。
■<第33回> 大阪連合会大会
*日時=9月19日(土) 午後1時30分
*場所=福島区民センター 3階
年に一度の本部の大会です。ご都合のつく方はぜひ参加しましょう
■(大阪連合会は737通送りました)
事務局体制確認!大会での決定に基づいて全国連合会の新たな事務局体制ができました。
大場泉太郎事務局長代行(川崎)を中心に西順次代表委員(東京)清水和作幹事(千葉)繁野義雄幹事(東京)この4名で事務局体制をつくります。
事務局は月・水・金と当番制で全国連合会の事務所で任務にあたることを確認しました。このほか、第15回大会の総括、第34回総行動の感想・意見など出し合いました。来年度の補償費引き上げ交渉、認定患者の要求など時期を見て交渉を行う事を決めました。
各地患者会での活動報告については十分な時間がとれず、細かい報告は文書発言になりましたが、大牟田患者会のほうより「遺族補償不支給決定に対する公正判決を求める署名」の協力要請がありました。
皆さん是非署名にご協力ください!!
最後に森脇代表委員が、新しい事務局体制ができ新年度の運動が始まっています。
幹事会での決定、確認事項に基づいて全国が一つに力あわせ頑張っていきましょう。
■守口市と公害対策で懇談!
7月28日守口市役所会議室で守口公害患者と家族の会14名(未認定患者3名、連合会3名を含め)市当局4名(健康推進課課長ほか2名、環境保全課主任)ほかに広報課員が同席し懇談しました。
冒頭市長に、未認定患者や小児ぜんそく患者の親の声を直接聞いてほしいと面談を申し入れたが回答が無いとただすと、こういう懇談は原則として担当課長が対応すると回答。それなら懇談内容を必ず市長に報告してほしいと申し入れた。
まず未認定患者3名の方がなぜ認定されなかったか、そのため現在医療費で苦しんでいることなど訴えられた。小児ぜんそくの親から、こどもが夏休みで来れないからと医療費の悩みや子供が発作をおこせば、保育所も仕事も休まなければならないなど・・司会者が代わって親の悩みを訴えた。
課長は、実情は分かるが市の財政が苦しいのでと褄々答弁。患者会の方より国に要望しているとのことだが、市で経過的に予算措置を講ずるなど行動で要望してほしいと提案。
公害患者の死亡見舞金を個人給付的性格で廃止したとの回答について賠償責任の性格があると指摘すると課長は、公害も改善してきているのでと答弁。同席の市環境保全課の見解も聞き、環境基準値をめぐって論議となった。
次に、インフルエンザ及び肺炎球菌の予防接種について未認定患者などについても公害患者同様、無料にと要望。特に肺炎球菌については一般料金と公的補助との差があると聞くが患者負担がないように善処してほしいと要望。時間切れとなり後は文書回答とし、最後に司会者から今日の参加者が「今日は来てよかったと思っていただけるよう補正予算なりに何かに努力をお願いします」とまとめた。
(守口、松本記)
■<ぜん息被害者実態調査>報告集会のお知らせ
昨年12月から取り組んだ「ぜん息被害者実態調査」には・調査票に347人から回答が寄せられました。調査結果について下記日程で報告会を行います。ぜひ参加しましょう
・日時 9月9日(水)午後6時30分
・大阪民医連会議室(堺筋本町)
・ぜん息被害実態の「まとめ」報告と今後の取り組み
■久しぶりにアスベスト裁判を傍聴! 三輪富子(平野)
今までは弁護士の声も、原告の声も聞きとりにくく、報告集会に参加しなかったら内容が理解できなかったが、今回は被害者の襟元にマイクをつけ、傍聴に来た人に聞こえるように工夫されていたのが良かった。
今回は5人の原告尋問でした。湖山、松島さんは家内工場なので親族で石綿の仕事をしていたが「あれは人のする仕事ではない」と思った。主人は53歳で死亡。アスベストは公害ではない!人災や、国に謝罪して欲しいと、本人も石綿肺に蝕まれながら、やり場のない気持ちを述べられた。
古川、岡田さん、ともにご主人が肺癌だと医者から宣告されたが、最後まで夫には話せなかった。女性の働くところが少なく、子供を会社の隅の段ボールに入れ、お菓子と玩具で遊ばせながら働いた。石綿がこれだけ人体に悪いと知っていたら子どもをつれて仕事には行かなかった。その陽子さんも成人して看護師に、病院で検査を受けたところ石綿が肺に入っているとの事、4〜5年前から症状が悪化し、今では酸素が手ばなせない。
母の面倒を見るのに泉南に戻ってきたのに、今は逆に酸素ボンベを持ってもらって外出するのが辛い!と話されていた。
辛い、辛い、と何度も同じ言葉を口にしておられたのが頭から離れない。
20歳に満たないわが子の行先を考えたとき、母としては死ぬより辛い思いをされているのです。原告の訴えに涙をこらえて必死に聞き入りました。
なんとしても裁判に勝利しなければ・今からでも遅くない、30万署名をもっともっと広げて頑張ろうと決意して帰りました。