#2010-4-20 (33-7)事務局ニュース

大阪公害患者の会連合会 - #2010-4-20 (33-7)事務局ニュース

#2010-4-20 (33-7)事務局ニュース

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患者会ニュース
 2010/4/23 14:33

■せめて医療費だけでも無料に
署名スタート集会に260名 元気の出る集会に!

 4月17日、ぜん息被害者の救済制度をつくる署名運動スタート集会としてぜん息被害者の救済制度をつくろう!あおぞらウェーブ府民集会が北区民センターで開催しました。

 最初に芹沢実行委員長より、18団体12地域・個人で始まった運動ですが、実態調査の中で大気汚染が引き続き深刻な状況であること、被害は子供だけでなく、全年齢にそして大阪全域に広がっている。医療費の負担に生活苦と被害者は負の遺産に追い詰められている。せめて医療費だけでも無料に、と「青空プロジェクト大阪・ぜん息被害者の救済を求める会」を立ち上げ運動していますと挨拶されました。

東京からも激励に

 東京裁判の和解で医療費助成制度を実現させた東京患者会からは3名の仲間が参加されました。

 若い人ほど制度ができてよかった。救済されて初めて解る喜び、生きる力を得ることができましたと医療費が無料になった多くの人たちの喜びの声が紹介されました。また東京では引き続き、通院手当や生活保障など「補償法」のような制度づくりをめざして運動していく事を表明され一緒に頑張りましょうと報告と激励を頂きました。

 医師の川崎美恵子先生からは「大気汚染と気管支ぜんそく、ぜん息被害の実態調査の報告」について映像で詳しく報告されました。


ぜん息の発作に お金の負担 もう限界です

 次に舞台に登場したのは、未救済患者の皆さん、30年近くぜん息発作に苦しんでいる。一人暮らしで夜が怖い。酸素ボンベが唯一の命綱です。発作の苦しみに、お金の負担はもう限界です。せめて医療費だけでも無料に・・・と切々と訴えました。認定患者からは「一緒に頑張りましょう」とエールが送られ握手!

 当日の集会にバス2台で参加した西淀川地域からと大阪労連から連帯のご挨拶を頂きました。
 公害患者会を代表して森脇会長は、患者だけの闘いから地域の闘いへ、そして国・自治体への運動に、今年中には勝利の道筋をつくろうと元気の出る挨拶がありました。

 この後代表委員の方々から激励と決意を込めたご挨拶を一言頂きました。

  • 明日は自分たちのことかも・・常に自分の事として頑張ります。
  • 学者・研究者の立場から大気汚染のひどさや健康への影響など根拠を示します。
  • 命を大切にするといっている民主党にこの要求は無視できないはずです
    最後に今後の取り組みについて、秋までに10万の署名を必ずやりきる。そのためには地域での運動を広げ、学習会をするなど若い人たちにも声が届く運動にしていこうと提案されました。
    盛り上がった集会の後はデモ行進。患者会にとっては久しぶりの行進です。
    この日のために作った旗は、鯉のぼりを思わせるような勇壮な感じで道行く人々の関心を集めました。
  • 大阪から大気汚染公害をなくそう 
  • ぜん息患者の医療費を無料にしょう

 シュプレヒコールはビルの谷間にこだましながら広がっていきました。


(事務局より一言)
皆さん参加してくれるかどうか胃の痛い毎日でした。でもみんなで力合わせることでこんなすばらしい集会ができました。運動はこれからですが頑張ればできるんだと確信になりました。
  ありがとうございました。和久利

 

■勇気をだして訴えた発作の苦しさお金の負担!

川勝恭子(福島)

 4月17日心配していた雨もやみ「あおぞらプロジェクト大阪」が発足して初めての府民集会が開かれました。事前に新聞でも紹介され、またいろいろな団体や個人の皆さんが参加していただき患者自身も頑張ったことで260名の人たちが集まってくれました。

 東京からも3名の方が激励に駆けつけてくださり「医療費が無料になったことがどれほど患者にとって助かっている事か、生きる希望ができ気持ちの上でも明るさが取り戻せました。ぜひ大阪でも医療費無料化を実現させ、次の補償制度を作るために東京大阪で力を合わせ頑張りましょう。と話され私たちも勇気が湧いてきました。
 私たち未救済患者5名がリレートークで発作の苦しみ、夜ひとりでいることの怖さ、食事を減らしても酸素が必要とする訴え、私も国民年金生活者で医療費負担の苦しさを訴えました。
当日毎日テレビが取材に来ていました。発作の苦しみや医療費負担の切実な声が大阪市や大阪府に届いてくれたらと思います。

 北区民ホールから堀川小学校までのデモ行進では「医療費を無料に!」のカラフルな旗が春風になびいていました。

 

■寝屋川廃プラ訴訟 柳沢幸雄東京大学大教授が証言
 
 4月16日大阪地裁にて寝屋川の廃プラ裁判が行われました。柳沢教授がデーターに基づいて証言しました。

平成17年に廃プラをリサイクル処理する民間企業(リサイクル・アンド・イコール社)と4市(寝屋川・枚方・交野・四条畷)が健康を心配する住民の反対を無視し施設をつくりました。工場の操業が開始されてまもなく住民は廃プラ工場からの悪臭に見舞われ、目やに、頭痛、喘息、皮膚疾患、等々の症状があらわれてきました。専門学者たちによる4000名近い住民の健康調査から廃プラによる被害の「集団発生」が明らかになりました。

すぐに「健康被害の直視を」と大阪地裁に訴えをおこしましたが1審では「住民はがまんせよ」という判決がくだされました。東大・岡山大・神戸商船大の専門家・医師団などの支援を得てイコール社は稼働を止めよと闘っていますが、今回柳沢教授によって廃プラ施設からでる有毒ガスの発生と寝屋川市民居住地への到達を証言しました。

内容は工場の煙から出される有毒ガスが空気より重いため下によどみ鍋の蓋のようになりその煙の下にガスが澱んでなかなか抜けません。それが寝屋川市民の住んでいる場所に流れ込みその結果公害被害者が出てきました。(家ならシックハウスと言いますが外で起こっているのでシックゾーンと言っています)こういう状況は今のところ寝屋川市以外全国どこにも見あたらないそうです。

裁判の後,弁護士側から「たいへんむつかしい内容を簡潔にわかりやすく証言していただき裁判官にもこちらの思いが伝わったと思います」と報告しました。

私たち車の大気汚染で闘っている喘息患者とこの廃プラ公害で闘っている被害者の方たちとは人の体を痛められているということに変わりはありません。なぜ企業や市は体が悪くなるとわかっていても住民の反対を押し切って施設をつくったりするのか本当に理解しがたいのですがこういうことがまかり通る世の中、われわれみんな力を合わせてきれいな空気、青い空にしていかなければと思いました。 (患者会から2名参加)

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